写真は、今年のUS-OPENの時に写したものです。今回の話は、「斎田悟司」選手に教えてもらった大切なことを紹介します。決して言い訳はしない男気のある選手です。三重県の四日市から柏に移り、1999年6月からプライベートレッスンを始めました。彼の試合に初めて同行した時のことです・・・
レッスンをはじめて間もなく、当時は日本でこそNo1だったが、世界では目立つような存在ではなかったと思います。素晴らしいテニスをしていましたが、身体を大切にする癖が身についておらず、身体のケアーがほとんどできていない状態であり、ウォーミングアップやクーリングダウンの仕方もままならない状況でした。そこで、どんな時も必ず決められたメニューを行ってから練習に入ることを目的とした取り組みを行いました。ある国際大会での決勝戦、練習で汗を流すことも無く、ウォーミングアップもほぼ行われず彼は試合に入りました。結果は誰もが想像できる完敗。小生は都合で、試合終了後すぐに柏に戻らなければならなかったため、その場での話はできませんでした。彼が柏に戻るとすぐにミーティングを行いました。腸が煮えくり返るほどの感情を抑え、彼になぜあのような状態で試合を行ったのか聞きますが、彼は「すみません」の一点張り。とうとう「バカヤロー！プロ意識の無い奴が夢だけ追って上京するな！・・・」と最後には「四日市に帰れ！」と一言・・・机を叩いてその場を立ち去りました。次の日、「今後の信頼関係もあるので・・・」ということで、斎田選手から連絡が入りました。彼は、長い沈黙の後「無いはずの足が痛み、一晩中苦しくて眠れなかった」という説明をしてきました。斎田選手は12歳の時に病気で左足を切断しています。その無い足が痛むというのです。とても考えられることではないのですが、「ファントムペイン」とか「ゴーストペイン」という名前で、精神的な病として存在していることが、この時に初めて知ることになりました。その当時は何も知らない、正直言って、知ろうともしていない己が平気で存在していたのです。「無知の知」を自覚した瞬間でした。そこから、「彼らを本気で知る」と同時に、「人の身体を知る」ということに時間を費やしました。彼に怒鳴ったことを素直に謝罪し、選手を疑うことをしなくなったのもこの時の経験からです。色々悪いタイミングが重なり、このようなことが起こったのですが、コーチは、情熱も大切だが、もっと大切なものは愛情ということを知ったこともこの時がきっかけです。この一件で、斎田選手との信頼関係はより深まりました。彼は決して言い訳をせず、自分を知ってもらうために言った勇気ある説明が、小生には威風堂々とした姿に見えました。斎田選手を毎日のように見ていますが、彼には心から毎日感謝しています。コーチとしての理念を教えてくれた悟司に、照れくさいけど「ありがとう・・・」の言葉を伝えたいと思います。
コーチとしての「理念」を教えてくれた選手
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コメント
大切なお話をありがとうございます。
ちょっとうまく言葉であらわせませんが、
持病と、精神面と、毎日の日常生活をうまくコントロールしていくことの難しさや厳しさが、
ほんとによく伝わってきました。
心に刻んでおきます。ありがとうございます。
僕も斎田選手好きですね 5/21は5/18についで２回目の
車いすジャパンオープンを拝見に行きました。会場では丸山
子コーチの姿もお見受けしました。(あの帽子いいですね)
国枝・斎田のダブルスを観ましたが、国枝選手のサービスが
いまひとつで、セカンドセットでは国枝選手のサービスゲーム
を２つおとしていてちょっと気になりましたが 大丈夫でしょうか?
斎田選手は、国枝選手を優しく包み込むような感じで 随所に
素晴らしいショットを打っていました。
今後もこの二人に追いつけ追い越せと 若手がでてくるのを楽しみにしています。
僕も斎田選手好きですね 5/21は5/18についで２回目の
車いすジャパンオープンを拝見に行きました。会場では丸山
子コーチの姿もお見受けしました。(あの帽子いいですね)
国枝・斎田のダブルスを観ましたが、国枝選手のサービスが
いまひとつで、セカンドセットでは国枝選手のサービスゲーム
を２つおとしていてちょっと気になりましたが 大丈夫でしょうか?
斎田選手は、国枝選手を優しく包み込むような感じで 随所に
素晴らしいショットを打っていました。
今後もこの二人に追いつけ追い越せと 若手がでてくるのを楽しみにしています。
僕も斎田選手好きですね 5/21は5/18についで２回目の
車いすジャパンオープンを拝見に行きました。会場では丸山
子コーチの姿もお見受けしました。(あの帽子いいですね)
国枝・斎田のダブルスを観ましたが、国枝選手のサービスが
いまひとつで、セカンドセットでは国枝選手のサービスゲーム
を２つおとしていてちょっと気になりましたが 大丈夫でしょうか?
斎田選手は、国枝選手を優しく包み込むような感じで 随所に
素晴らしいショットを打っていました。
今後もこの二人に追いつけ追い越せと 若手がでてくるのを楽しみにしています。