常に進化している理由①

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この写真は2003年にワールドチームカップ(国別対抗団体戦:車いすデビスカップ)のコートチェンジで、アドバイスをしているシーンです。ちなみに日本はこの時、アジア初の快挙を成し遂げ「優勝」しました。
今日の内容は、「話を聞く」という行動です。

さて、国枝選手の強みの一つは、「素直さが導く、極限まで削られる会話」です。いつも練習で会話をする時間があります。それは、「目的の確認」であったり、「目標へ向かう段階評価」であったり、「感覚の話」であったりと内容は様々です。練習での目標や目的がコーチと選手の間でズレが生じてしまうと、練習の意味を満たさないために、必要と感じれば会話に時間をかけています。そして、お互いが常に同じ方向を見ていられるように確認しています。それが練習だと思っています。たとえば、小生がアドバイスを行うと、彼は先ず実行してみます。そして、彼なりに消化をすると、それ以後は身に付くまで素直に実行し続けます。逆に、しっくり感がなければ、何がしっくりこないのか?また、実戦で使えるのか否かの判断を含めて素直に意見を言ってくれます。そこで、また話し合いが行われ、違う切り口から実行していきます。このように練習していくことによって、練習内容の余分な部分が削られ、必要な部分だけが残り、核心的な練習ができるという訳です。そこに行き着くまでは、お互いに一切の妥協はしません。時には回り道を恐れずに実行し続けます。この練習が「習慣化」され、彼は世界No1となり、今ではJOPの大会に出場して行くまでのレベルになったのではないのかと分析しています。最終的には、妥協せずに続けられる徹底さが効果として現れていると思いますが、事の始まりは「素直さ」が全ての始まりだと思っています。

コメント

  1. テニス好き親父 さん : 2007.11.01

    丸山コーチ。お忙しいのに配信有難うございます。
    いつも勉強になることばかりです。
    今回で、はっとした言葉がありました。
    「常にお互いが同じ方向を見ていることの確認」
    という言葉です。
    「恋愛はお互いに向き合っていることで成立するけど、夫婦というのは同じ方向を向いてい続けることだ」
    という恋愛論の中にあった言葉を30年近くぶりに思い出しました。
    コーチと選手は常に恋愛しているのですね。
    丸山コーチと国枝選手、齋田選手はそういう関係だったのですね。
    この不倫関係がずっとうまく行きますように願っています。

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