7月7日(土)ウィンブルドン6日目

第1シードで、3週間前の全仏オープンチャンピオン、第1シードのS・ハレプ(ルーマニア)が台湾の謝淑薇(32歳)に6-3, 4-6, 5-7の逆転で敗れる大波乱がこの日の第一試合で起こった。
しかもファイナルセットは5-2とリード、マッチポイントさえも握っていたのだが。

これで女子はトップ10シードの内16強に残っているのは、第7シードのK・プリスコバ(チェコ)のみ。
その後に大坂なおみ(日清食品)対第11シードのA・ケルバー(ドイツ)との試合が行われた。

大坂も含め、多くの選手に優勝のチャンスが訪れたが、ケルバーは大坂なおみの強さそして良さを封じ、6-2、6-4のストレートで勝利した。

大坂なおみ
勝つ方法を身につけないと

大坂にとって、ウィンブルドンのセンターコートは初のこと。
元No.1、2016年全豪オープン、全米オープンのチャンピオン、ケルバー(ドイツ)と対戦した。
二人の対戦成績は1勝2敗。2017年のUSオープン1回戦で大坂がストレートで勝ったが、その後は2連敗だ。

第1セット

大坂のサーブで始まる。
ラリーが続く。大坂の強打をしぶとく返すケルバー、15-40とブレーク・ポイントを握られる。
カウンターで1本をしのぐが、続くポイント、攻めるもののその攻撃をしのがれ、逆にミス、最初のゲームをダウンする。

第4ゲームはデュースするが、ブレークできない。
すると第5ゲームで再び15-40とピンチ! ラリーの末にブレークされ1-4。

第6ゲーム、ケルバーのサーブで0-30とリードするが、4ポイント連取される。

ケルバーの5-2、サービング・フォ・ザ・セット、最初のポイントは取るがキープされ、第1セットを2-6で落とす。

第2セット

最初のゲーム、大坂は、バックのミスを連発、ラブで0-1とブレークされる。

第6ゲームでデュースまでするが、ブレークはできない。

お互いにサービスキープ。

ケルバー5-4、サービング・フォ・ザ・マッチも15でキープされた。

「(プレスの人は)スコアーをみて簡単そうな(試合と)思うだろうが、そんな試合ではない。
最初から集中してプレーできたから」とケルバーは大坂に反撃のチャンスを与えずに勝ち切った。

一方の大阪は「例え100%のテニスができなくても、どうにかして勝つ」そんなテニスもこれからは身に付けなくてはいけないと感じたようだ。

きっといつかはグランドスラム大会に優勝できるだろう。まわりの選手はそう大坂をみている。

https://tennis.jp/tournament/ウィンブルドン2018【試合結果・詳細】

大坂なおみの良さを封じられた

記事:塚越亘/塚越景子/協力:内田暁 photo/H.Sato/TJapan