ビクトリア・アザレンカ(テニス)

ビクトリア・アザレンカ(テニス)
全米オープン女子シングルス準決勝で、第1シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ、1位)は、第3シードのマリア・シャラポワ(ロシア、3位)に、3-6、6-2、6-4のスコアで逆転勝ちを収め、ベラルーシ人として初めて全米オープン女子シングルス決勝戦に進出した。

第1セットは、アザレンカのダブルフォールトがらみでツーブレークしたシャラポワが、5-1とリードを広げる。サービングフォアザセットの第7ゲームを2本連続のダブルフォールトで落とすものの、第9ゲームをキープしてシャラポラがセットを先取した。

第2セット第1ゲームで、アザレンカがブレークを許すが、すぐに第2ゲームをシャラポワのミスに乗じてブレークバックに成功した。シャラポワはサーブが不調で、第4、8ゲームいずれもダブルフォールトがらみでブレークを許し、アザレンカが第2セットを奪ってセットオールとした。

ファイナルセットは、双方気迫のこもった声をスタジアムコートに響かせながら、ベースライン深く突き刺さるストローク戦でお互い譲らず、サービスキープが続き、勝負はメンタル戦となった。

シャラポワは、第2、4、6、8ゲームでいずれもデュースとなり、サービスキープに苦しむもののブレークは逃れていたが、ついに第10ゲームでつかまり、アザレンカの2本目のマッチポイントで、シャラポワのフォアがロングとなり、2時間42分の精神戦の末、アザレンカが初の決勝へ駒を進めた。

「今日、成し遂げたことを本当に誇りに思う。(セリーナとの決勝は)タフなものになるでしょう」(アザレンカ)

果たして、世界ナンバーワンの力をニューヨークで証明できるか、23歳の新女王アザレンカの力が試される。

※写真は、準決勝でシャラポワを破って決勝進出を決めたビクトリア・アザレンカ

全米オープン

女子シングルス
準決勝
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[1] 3-6 6-2 6-4 ●マリア・シャラポワ(ロシア)[3]
セリーナ・ウィリアムズ(米国)[4] 6-1 6-2 サラ・エラニ(イタリア)[10]

準々決勝
マリア・シャラポワ(ロシア)[3] 3-6 6-3 6-3 ●マリオン・バルトリ(フランス)[11]
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[1] 6-1 4-6 7-6[5] ●サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[7]
サラ・エラニ(イタリア)[10] 6-2 6-4 ●ロベルタ・ビンチ(イタリア)[20]
セリーナ・ウィリアムズ(米国)[4] 6-1 6-3 ●アナ・イバノビッチ(セルビア)[12]