8月27日 USオープン初日

全仏覇者で世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が初戦で敗れる大波乱でUSオープンが始まった。

センターコートに次ぐ格の「ルイ・アームストロング・スタジアム」は、今年から屋根付きとなって生まれ変わった。そのコートのお披露目に登場したのは全仏女王で世界1位のハレプ。
昨年、3回戦で大坂なおみの快進撃を止めたK・カネピ(エストニア)が6-2,6-4でハレプを破った。全米の女子シングルスで第1シードの初戦敗退は、1968年のオープン化以降では大会史上初の出来事となった。

日本人プレーヤーでは奈良くるみ(安藤証券)が第15シードのE・メルテンス(ベルギー)に2-6、7-6(5)、5-7で敗れ、6年連続の初戦突破はならなかった。

第1セットを落とした奈良、第2セットでは4-0とリードから挽回され、相手の6-5、サービング・フォ・ザ・マッチで40-0とマッチポイントを握られた。「(マッチポイントを握られても)自分から打っていこうと思った。」そこから挽回しファイナル・セットに持ち込む。
ファイナル・セットでも0-2から4-2と挽回しシード選手に勝ちかけていたのだが。「(ファイナル・セット)リードした時にもう一回ギアを上げることができれば良かった。」

奈良、USオープンでは、2013年予選を勝ち上がり、3回戦に進出。昨年も3回戦に進出、相性の良いグランドスラム大会だったが、今年は一つも勝てなかった、「悲しいというか悔しく苦しい今年の4大大会だった。ここで落胆せずに次に向かいたい」と涙を浮かべて語る。

自分のできる可能な限りの能力を磨いての、速いテンポのテニス。白熱した好試合、多くのテニスファンが奈良くるみのプレーをみて、力をもらったことだと思う。頑張れ奈良くるみ!

28日USオープン2日目は錦織圭、大坂なおみ、ダニエル太郎、杉田祐一、西岡良仁の試合がある。
西岡良仁は第2シードのR・フェデラーと対戦だ。

奈良くるみ インタビュー

「今日はフォアでもバックでも動きが良くなっているので、チャンスは打っていこうとした。
アンフォーストエラーは、自分から打っていこうとしているから出てしまったかも。」

「いつもはもっとフォアで組み立てているのを、今日は高いボールを使うより、フィジカルを作ってきたのでコートの中に入ってやろうとしていた。
第1セットはそれがかみ合わず、第2セットも前半リードしたが、すごくいいかというとそうでもなかった。
4-4に追いつかれてから、自分のやりたいことができてきて、逆に早いテンポで攻めた。
バックはさらに自分の武器を見つけたと思えた。
フォアも少しタイミングが早く打てるようになったと思う。」

「第2セット、相手の3つマッチポイントがあった時は、
そこから勝ちたいというよりは捨て身というか?拾ったチャンスだったので、このレベルをキープして、競っていこうと思った。」

「サービスに関しては体が固くなってしまって、フィーリングがなくて苦しかった。
第3セット、4-2の30-15でやったダブルフォルトは痛かった。」

「相手にリードした時に、ギアを上げられたら良かった。
3-2でメディカルタイムアウトを取られたが、あそこは早くいきたいと思った。
4-2から5-2にできるポイントもあったので悔やまれる。」

「私はついて行くのに精いっぱいだった。
相手は良くない中でミスを少なくやってきた。そこが私との違いだと思う。」

「アメリカシーズンに入ってきて2週間、トレーナーと共に体を強くしていくうちに、
ゆっくりは自分の強みだが、フィジカルの面が強くなってきたのでテンポを上げても行けるのではないかと思えてきた。」

「下がってプレーするのは必要。前回はメルテンスが中に入って何もできなかった。
今回は相手の時間を奪うことができた。こういうプレーをやっていきたいという目標ができた。前向きなプレーだったと思う。発見があった試合だった。」

「やってきたテニスは自分でも自信を持てるようになってきた。
コーチたちもそう言ってくれている。これを続けて楽天オープンに向かいたいと思う。」

「グランドスラムでは今年結果が出ていないので悲しいし、悔しい、苦しい1年だった。
その中でベストを尽くしてきたので、決して後悔はない。
苦しい試練は次に繋がると思う。
来年は勝てるように頑張りたい。」

奈良くるみ 悔しいが思うプレーもできた試合だった

2018 USオープン

記事塚越亘、塚越景子、森下泰、西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan