8月28日 USオープン DAY02。
現地11時から始まった第一試合で、大坂なおみ(日清食品)が3年連続で初戦を突破したが、杉田祐一(三菱電機)は敗れ、2年連続の2回戦進出はならなかった。
今日はこの後に、錦織圭、ダニエル太郎、西岡良仁の試合がある。
2年連続USオープン3回戦に進出している大坂、1回戦でシグムント(ドイツ)を6-3、6-2のストレートで破った。
シグムントは2016年には27位になっているプレーヤー。右ひざの故障でランキングを落としているが、ツアーでは2度優勝している30歳。大坂はランキング通りの実力差をみせて快勝した。
3月のインディアンウェルズでツアー初優勝してからは、周囲の期待がプレッシャーになってしまったと言う大坂。
USオープンの前哨戦では、1回戦負けが2回。2回戦が1回と、良い結果が残せなかったが。「いい方向に向かってる・・・・・」と良いテニスを見せた。
大坂は2回戦で、予選を勝ち上がってきたJ・グルシュコ(イスラエル)と対戦する。
杉田は第26シードのR・ガスケ(フランス)に3-6, 1-6, 3-6のストレートで敗れ、今年6月のウィンブルドンから6大会連続の初戦敗退となった。
昨年のバルセロナでは杉田がファイナル・セットのタイブレークで勝っていたのだが。
頑張り屋で根性のある杉田だ。必ず復帰してくることだろう。頑張れ。
大坂なおみ インタビュー
「勝ててハッピー。第1セット、後半追い上げられても何とか止められた。
試合を通して、勝つためにファイトしてトライした。
状況はそんなに良くなかったけど。この試合ではベストなことをしたと思う。」
「インディアンウェルズ(優勝)の後、少しプレッシャーを感じた。」
「今は、そんなに多くのプレッシャーやなにかは感じていない。
もし、良くない試合をしたら、次につなげればいい。私はただ今の試合にフォーカスしようとしている。」
「私の目標は、まずは、グランドスラムのベスト8。
誰しもグランドスラムで勝ちたいと思っている。特に若い選手たちは。フレンチオープン優勝のオスタペンコのように。
誰でもグランドスラムで優勝するチャンスはあると思っている。」
「(コーチの)サーシャは私をたくさん助けてくれる。自分自身のファイトなども。
とてもポジティブな人です。とても感謝している。」
杉田祐一 インタビュー
「試合内容からいうと完敗です。お手上げ状態です。
クレーで一度対戦していて警戒されていた。
相手の強力なバックの展開があるが、自分が攻められている状況でチャンスも正直なかった。
う~ん、自滅というほどでもないけど、相手の展開に飲まれてしまった。」
「ランキングはこれで100位から落ちるし、自分の中ではもしかしたら、最後のグランドスラムになるかもしれないと思っていた。
悔いの残らないようにプレーしたいと思っていた。
思い切りグランドスラムを楽しみたいと思っていた。」
「グランドスラム予選から出るとかなりタフになる。
ランキングを一度落とすとなかなか上がって来られない人もたくさんいる。
今は自分に勢いがないのは間違いがない。どこで盛り返すか?」
「自分のプレーが安定していないのが、今日に限らず、今シーズンの問題点。
安定力がない。改革するということはない。とにかく安定しない。」
「連敗が続いたけど、何かきっかけがつかめれば、盛り返せる。
テニスも変わりますし、時代も変わる。対応できないと落ちていく。
対応力を持っておかないといけない。」
「今日は完敗だったが、終わってから考えないといけない。いい兆しもあった。
どこまで修正できるか?攻撃的な部分を出すのはエネルギーによって全然違う。
テクニックの部分も作らないといけないが、自分の武器で戦った方が勝ちやすいと思う。
何でもできるのがいいが、一貫性にした方がいい。」
「テニス以外からヒントを得ないといけない。
テニスだけでは自分の戻りたいところに行けない。
自分が上に行くことによって、やりたいことが出てくる。
自分のテニスで戻るしかない。」
「この後はツアーではシンセン、楽天、そこからはチャレンジャーに戻っていく。」
記事塚越亘、塚越景子、森下泰、西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan