8月28日 USオープン DAY02。
錦織圭(日清食品)が1回戦でM・マルテラー(ドイツ)を6-2、6-2、6-3とストレートで破り2回に進出した。
2回戦では39位のG・モンフィス(フランス)と対戦する。対戦成績は錦織の3勝1敗。
1回戦の対戦相手は23歳。全仏オープンでは新鋭シャポバロフ(カナダ)などを破り、16強になっている。「サーブも良いし、背が高いが、身体能力はあると思う。長いラリー戦に・・・・」と警戒していたが。
第1セットは第1ゲームから4ゲーム連取し、4-0。第2セットも第4ゲームから5ゲーム連取。第3セットも第6ゲームから4ゲーム連取。相手にブレーク・チャンスを1度も与えず、錦織が「ほぼパーフェクト」と言う試合内容で快勝した。
錦織圭 インタビュー
「(相手の)セカンドサービスをなるべく攻めたかった。
良いリターンを返し、自分の攻撃できるパターンに持っていけた。
リターンゲームはとても良かった。」
「ブレークがいくつかあったので、自分のサービスも良くなった。
相手のリターンミスもあって、助けられた。
サービスは不可もなく可。
リターンゲームであれだけブレークできたので、サービスをリラックスしてできた。」
「徐々に感覚が試合中に戻ってきた。そのおかげで振り切れた。
フォアも良かったが、バッククロスとバックダウンザラインも効いていた。
初めから自分のしたいプレーができていた。前に入って打ち抜くことができた。
思い切って両サイドともプレーできて良かった。」
35度の暑さだったが、錦織の試合は、遅れて日が沈みかけるころに。
「遅くなってラッキーだった。
昼はムアッとフロリダの夏みたいだった。
昼間の試合では、4~5人は熱中症にやられていた。モンフィスの相手もそうだったらしい。
いろんな選手が倒れていた。ヒートルールはあるけどとても難しい。
皆、人間なのでこの暑さは大変。」
「積み重ねが大切だと思う。いい試合を続ければ自信になるだろう。
今日は一方的だった。相手のミスもあったし、早い展開が好きでなかったかもしれない。
気持ちよくはできたけど、競った時に打ち勝つことができて、それが自信になる。
今日は良い自信にして、次に臨みたい。」
「コイントスに勝っちゃった!?どうしようとなったけど、とっさにリターンを選んだ。
直前まで決めていなかった。深い意味はない。何でしょうね?」
「リターンを選んで、初めにブレークしてリズムに乗れたと思う。」
「この夏はリードしてから逆転されることがほぼどの試合でもあった。
今回はリードしても攻撃の手を緩めずにプレーした。」
「次はモンフィス。正直2回戦の相手がモンフィスとは!
長いポイントを好むので長い試合になる。
毎回そういう展開なので、今回は作戦を考えてプレーを変えてみようと思う。
彼を攻略したい。自信を持って臨みたい。」
錦織圭vsモンフィス
お互いにマッチポイントからの逆転勝ち
気になるのはすべてフルセットの接戦。
その上、ファイナル・セットがすべてタイブレークという大接戦。しかもお互いにマッチポイントを握られながらの逆転勝ちだった。
2017年 ATP1000カナダオープン 〇モンフィス 6-7(4) 7-5 7-6(6)
タイブレーク6-2、錦織圭 4つのマッチポイントからの敗退
2016年 リオ・オリンピック 〇錦織圭 7-6(4) 4-6 7-6(6)
錦織圭 3つのマッチポイント逆転-五輪4強
2016 ATP1000 マイアミ 〇錦織圭 4-6 6-3 7-6(3)
錦織圭 5つのマッチポイントを逃れ逆転勝利
記事塚越亘、塚越景子、森下泰、西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan