8月28日 USオープン 大会2日目

西岡良仁(ミキハウス)がセンターコートのナイトセッションで4大大会歴代最多の優勝を誇るR・フェデラー(スイス)と対戦した。
最初は地に足がついていない感じだったが、第3セットはフェデラーを追い込んでいた。2-6、2-6、4-6、試合時間は1時間52分。大きな拍手が西岡の健闘を称えていた。

「アーサーアッシュスタジアムでフェデラー選手との試合。
2万人を超えるスタジアムでフェデラー選手との試合はやはり緊張しました。
あの雰囲気は言葉では言い表せないほどのものがありました。
この経験は宝物です。
忘れる事なくまたこのコートに立てるよう頑張ります。」西岡良仁ブログ

と敗れたものの貴重な経験をこのUSオープンで積んだ。
西岡にとってグランドスラム大会初勝利もUSオープン(2015年)だった。

西岡良仁 インタビュー

「珍しくかなり緊張した。最初は何もすることができなかった。」

「フェデラーの試合のビデオをたくさん見て育った。
フェデラーを尊敬しているので、過剰に強いイメージを持ちすぎた。
どこに打っても決められると思っていた。」

「入ってみないとわからなかったが、何より違ったのはセンターコートの空気。うるささにはびっくりした。
ずっとザワザワしている。全くシーンとならなかった。
フェデラーを見ると平気でやっているし、この差も出た。」

「センターコートの空気とフェデラーへの思いが結構渦巻いていて、動きが悪かった。
そのへんのコートならもっとできていただろうと思う。」

「技術的には全て全然違うけど。このコートでやってきた経験の差が出ていた。
ここでいつもやる人と初めてやる人の差が大きい。
後半は徐々に慣れていいプレーができた。
思った以上についていけた。思った以上にできると思った。
いろいろな思いが強すぎて上手くかみ合わなかった。」

「えげつないショットはたくさんあった。
フォアのダウンザラインは凄かった!
僕の得意なバッククロスを打って持ち上げさせてから攻めたいのに、それをライジングでほぼライン上に乗ってきた。これは返せないし読めない。
ここは精度が高いと思った。
正直勝てないけど、サービスも思った以上に返せ、ついていけると思った。」

「やるからには一度はブレークしたいと思ったので、最後できて嬉しかった。
勝つのは厳しいが、もう少し食らいつきたかった。」

「僕が決めたバックドロップはその日のベスト・ショットに選んでほしい。
思ったようなプレーはできなかったが、その中で自分はやったと思う。」

「握手した時、今後のシーズン頑張って!とフェデラーから言われた。」

「(プロテクトランキングが使える最後の大会だったので)違う選手と当たって勝ってランキングを上げたかったという気持ちと、フェデラーとセンターでやってよかったと思う二つの気持ちがある。
ウィンブルドンではチリッチ、ここではフェデラー。いい経験になっていいドローだったかもしれない。」

「来年の全豪オープン本戦に向けて、100位切れるまで持っていきたい。」

「レベルを落としてアジアのチャレンジャーに出るつもり。帳尻を合わせて本戦に出たい。
ケガから9ヶ月。ランキングは戻すのは大変だが、プレーは思った以上に戻っている。
結果もある程度ついて来ている。」

フェデラーから「今後のシーズン頑張って!」と励まされた西岡良仁

西岡は、2017年3月に自己最高の58位になった。錦織に次ぐ日本男子2番手につけたが、次週のマイアミオープン2回戦で、左ひざ靱帯(じんたい)断裂の大けが、そして手術。今年1月に復帰するまで戦線離脱していた。

プロテクトランキングの公傷制度が切れる今後は下部大会を主戦場に巻き返しを図る西岡良仁だ。頑張れ!

2018 USオープン

記事塚越亘、塚越景子、森下泰、西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan