8月30日 USオープン 大会4日目

錦織圭(日清食品)対ガエル・モンフィス(フランス)の2回戦は、モンフィスが第2セット途中で手首を痛めリタイアした。
勝利した錦織は3回戦で、第13シード、アルゼンチンの D・シュワルツマン(26歳)と対戦する。
シュワルツマンの身長は錦織より7センチ低い170センチと小兵だが、今年の全仏でも8強になっている強敵。「自分(から)攻めていかないと・・・・」、守っていては勝ち目がないと気合を入れる。
対戦成績は錦織から2勝0敗だ。

錦織圭対モンフィス
第2セット1-4、15-40、
5つのブレーク・ポイントをセーブ
13分かかってのセーブが勝負の分かれ目

錦織は第1セットの最初のゲームから積極的に攻撃、「反省点がないぐらい、良いテニスができた」と第1、第7ゲームをブレークし、6-2で取る。
しかし第2セットになると、今度はモンフィスが凄いリターンを決めるなど4-1と先行する。
錦織のサーブで15-40、モンフィスは5-1とするブレーク・チャンスが5度あったが、錦織が7度のデュースの末にキープして踏ん張った。

13分もかかったこのゲームが勝負の分かれ目だっただろう。

その中には28回も続いたラリー戦があった。29回目、錦織のバックはネット、モンフィスは5度目のブレーク・チャンスを掴む。
錦織のファースト・サーブはフォルト、モンフィスは勝負をかけ錦織のセカンド・サーブを叩いた。しかしそれはネットにはじかれた。

続く5度目のデュースの末に錦織の掴んだ2回目のゲームポイントは、決まったかに見えた錦織のドロップ・ショットをモンフィスに拾われ、続くショットもモンフィスは手首を逆に返しながらロブを上げる。錦織のペースだったが、最後はスマッシュをネット、またデュースになる。

7度目のデュース、錦織はサーブ&ボレーと言う思い切った作戦で4回目のゲームポイントを握った。
そして、モンフィスを左右に振り勝ち、執念のキープをする。このゲームがキーポントだった。

続く第7ゲーム、最初のポイント、モンフィスはドロップ・ショットからネットに詰める。二人のネット際の攻防、錦織の至近距離からの強烈なフォアがモンフィスのフォア・ボレーをはじき飛ばした。フレームショットになり衝撃が大きかったのだろう、その時にモンフィスは右手首を痛める。

テーピングして試合を続行するが、明らかに手首が痛そうだ。錦織が4ゲーム連取、5-4となるとモンフィスはネットに近寄り握手を求め、リタイアした。

もう少し戦ってみたかったと錦織圭

「いい戦いをしてきたライバルなのでとても残念」と、錦織もケガで離脱していた経験があるので、相手を心配する。

錦織圭
インタビュー

「セカンドセットは彼のやりたいようなテニスだったので、危なかった。
1セット目はいいテニスだったので、ほとんど反省点はない。」

「ファーストセットはこうなると思っていたので、早い展開でフォアを使って攻めて行けた。
アングルとか使って、一方行にならないように散らしたのが良かった。」

「セカンドセットは攻め急いだのと彼のプレーが良くなって、プレッシャーがかかって、決まらないような展開だった。
危ない展開だった。自分が焦り始めていた。
1-4、ブレーク・ポイントもたくさんあったので、2セット目は取られてもおかしくない展開だった。攻めることは意識していた。」

「先週、しっかり練習できたので自信を持っていた。
いつもそうだが、調子が悪くなったら、1,2週間しっかり練習を積めば、戻ってくる。
今回もシンシナティで負けて1週間半ぐらいあったので自信を持ってできた。
ストロークの不安がやっとなくなってきた。」

「(モンフィスとは)いつも長いラリーになる。それをどう攻略するかがカギとなる。
2セット目、彼の流れになってきた。
少しずつ打開しつつあったので、もう少しやりたかった。」

「彼がもりかえしてくるのか?自分がまた第1セットのようなプレーができたか?挑戦したかった。
少しもったいない感じがする。でも試合に勝てて良かった。」

「シュワルツマンやフェレールやヨッシー(西岡良仁)もそうだが、一つの(強烈な)ショットや、パワーショットだけで攻めてこない。
組み立てでじっくりとくる。」

「その中で、シュワルツマンは早い展開のプレーもできる。
クレーでもハードでもタイミングが早く来る。
今日の相手に似ている。しっかりやってくるので、フリーポイントをくれない。
自分がどうにかしないと倒れてくれない。
試合ではやりたくない相手です。今日のようなプレーになると思う。」

「フェレールの引退は知らなかった。最近では一番ショックな出来事。
小さいころから育ててくれた。自分のライバルであり、模範でもあり、目指すべき人だった。
もう少し何回か試合をしたかった。
ナイトセッションのナダルとの試合は昔の彼のプレーを思い出させてくれた。
彼らしいプレーがあって嬉しかった。ずっと見ていた。
あそこで終わってほしくない。
強い選手がドンドン辞めていくのはすごくショック。」

錦織圭しぶといプレーで勝利

2018 USオープン

記事塚越亘、塚越景子、森下泰、西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan