フランスで行われているATPツアー250、モゼール・オープン
錦織圭(日清食品)が、準決勝で予選から勝ち上がってきた31歳のベテラン、M・バヒンガー(ドイツ)に、6-2、4-6、5-7で逆転負けを喫し決勝進出を逃した。
バビンガーとの対戦成績は錦織の2勝。今年2月、錦織がツアー復帰し優勝を飾った第二戦、ATPチャレンジャー、ダラス大会2回戦で対戦、4-6、6-4、6-4で逆転勝ち。6月、芝のゲリー・ウェーバー・オープン1回戦でも6-3、7-6(3)で勝っている相手だったのだが。
錦織の次戦は10月1日から始まる楽天ジャパン・オープン、今年は有明が東京オリンピックに向けての改築中なので、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる。
錦織圭
より高いテニスを求めて
第1セット
コートの中に入り、早いタイミングで攻め、6-2。
第2セット
1-2、錦織はバヒンガーにブレークポイントを握られたがしのぎ2-2に。
2-2では錦織がブレークポイントを握ったがブレークできず。
3-4錦織のサービスゲーム、30-40とピンチを迎えたが、デュースに持ち込んでしのぎ、4-4。
4-5錦織のサーブ、30-40とセットポイントを握られた。
待ってましたとばかり、バヒンガーにバックでダウン・ザ・ラインにリターンエースを決められてしまった。
4-6で落とす。
ファイナル・セット
2-2でも3-3でもブレーク・チャンスがあった。
特に3-3では0-40のブレーク・チャンスだったのだがブレークできない。
ファイナル・セットでは合計6回のブレーク・チャンスを逃す。
5-6、錦織のサーブ、ダブルフォルトなどがあり、15-40とマッチポイントを握られる。
15回目のショットはフォアをネットし、サービスをダウン、負けてしまう。
バヒンガーの最後まであきらめないファイトが凄かった。
錦織もこの相手ならそんなに攻め急がなくて良かったのではないだろうか?
と思う一方、ジョコビッチなどを破るために、より高いレベルのテニスをしなくてはいけない。
そのためには実戦でトライしない限り身につかない。それを試しているようにも感じた。
記事:塚越亘 塚越景子 写真 モゼール・オープン