10月10日(水) 上海マスターズ
錦織圭(日清食品)は第8シード。1回戦はなく、2回戦が初戦だ。
その初戦である2回戦が行われ、錦織は2017年USオープンジュニア単複を制した中国の18歳、ウー・イービン(Yibing Wu)に苦戦するものの3-6、6-0、6-3と逆転勝ちした。
3回戦は57位、アメリカのサム・クエリー(31歳)と11日(木)に対戦する。対戦成績は錦織の6勝4敗。
錦織これから決勝まで毎日試合が入るスケデユール。クエリーに勝つと、12日(金)は準々決勝で第1シードのR・フェデラー(スイス)と対戦になる。
錦織圭
苦戦した初戦詳細
第1セット、先にブレークしたが、すぐにブレークバックを許す。
3-4、錦織のサーブは0-40。
ストロークをアウトしラブでブレークされた。3-5。
ウーは40-30のセットポイントをフォアで決めて6-3で取る。
1回戦で中国の先輩プレーヤー、リー・ジェ(32歳)を7-6 (5)、6-2で下してツアー初勝利をあげたウー。
「(アジアNo.1、)圭のようなトッププレイヤーとの対戦は楽しみ。
自分は失うものがないから」と言葉通りに戦った。
一方の錦織は
「(昨年のジュニアNo.1)ハードヒッター、とは聞いている様子をみながらやりたい」と言っていたが、
失うものがない相手の挑戦してくる強打に第1セットを落とした。
錦織は大丈夫か?ジャパンオープンでの疲れが残っているのでは?と心配だったが、
「1セット目落としたときは、正直あせりはあった。
ウーのレベルが高すぎたので、(このまま続く訳はない)、落ちてくるだろう、
プラス、自分のボールが浅すぎて攻められていたのもあったので、
なるべく深いボールを打つように、
自分のプレーを心がけるようにした」と錦織は冷静だった。
第2セット
第2ゲーム、ウーのサーブで15-40とブレーク・チャンス。
デュースに持ち込まれたがブレークし2-0とする。
第4ゲームもブレーク4-0。
第6ゲーム
この試合、初めてのドロップ・ショットを使い、やっと拾ったウーの頭上をロブで決め0-40とセットポイント。
15-40、2度目のセットポイントはフォアの強力なリターンを決め6-0で取り返す。
ファイナル・セット
第4ゲームで15-40とブレーク・チャンスがあったが、ウーがキープ。
第6ゲーム、デュース後、錦織はブレーク・チャンスを掴む。
16回の凄いラリー戦は錦織、左右に走らされたウーは疲れ切ってコートに寝転んでしまう。
錦織がブレーク、4-2とリード。
5-3、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ、
錦織は2本ともネットに出てボレーで決め30-0。
10回のラリー戦は錦織。左右に走らし、10回のラリー戦は錦織、40-0とマッチポイント。
40-15、2度目のマッチポイント、グランド・スマッシュを決めしっかりと勝利した。
「1セット目は落としたが、テニス自体は良かった」序盤は苦戦したものの、最後は10歳の差がある18歳に力の差を見せつけた。
ATP1000上海マスターズ
<<2回戦>>
◎8]錦織圭 36 60 63 ●Y.Wu(CHN)
ドロー
ダニエル太郎予選決勝ラウンド進出したが
シングルス予選ドロー
マクラクラン勉/シュトルフ組
ダブルスドロー
記事塚越亘/塚越景子 写真/ Rolex Shanghai Masters