1月24日 全豪オープン 大会11日目

準決勝が行われ大坂なおみ(日清食品)が、カロリナ・プリスコバ(チェコ)を6-2、4-6、6-4で破り、見事決勝に進出した。
この勝利で、来週発表の最新世界ランキング2位以上が確定。
決勝戦は1月26日(土)、世界6位のペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦する。優勝すれば1位が確定する。

クビトバは2011年と2014年のウィンブルドンチャンピオン。決勝戦は1月26日(土)に行われる。

初対戦の二人
データー比較

大坂なおみWTAデーター 1997年10月16日生れ、21歳
大坂なおみITFデーター

ペトラ・クビトバ(チェコ)WTAデーター 1990年3月8日生れ28歳
ペトラ・クビトバITFデーター
クビトバは2011年のウィンブルドン決勝でシャラポワを破りグランドスラム大会初優勝。2014年のウィンブルドンも優勝している。2016年にはリオ五輪の銅メダリスト。
2016年12月20日、刃物を持った強盗に自宅で襲われ左手に重傷を負う。レフティーなので、選手生命の危機とも言われたが、手術リハビリをへて2017年5月の全仏オープンから復帰している。ツアー優勝26回。

昨年の東レPPO決勝
リベンジ成功

昨年の東レPPO決勝の再現


<<準決勝>>
◎4]大坂なおみ 6-2 4-6 6-4 ●7]プリスコバ

大坂vsプリスコバ 対戦成績は1勝2敗 昨年の東レPPO決勝ではプリスコバが大坂を6-4 6-4で破り優勝している。)

第1セット

オプニングゲームでブレーク・チャンスを握るがブレークはできなかったが、大坂の集中力は凄い。足もよく動いていた。
第3、第7ゲームをブレーク、6-2で取る。

第2セット

最初のゲームでブレークに成功した大坂だが、第2ゲームでブレーク・バックされる。

(プリスコバ対セリーナ・ウイリアムズの準々決勝。ファイナル・セットはセリーナが5-1とリード、サービング・フォ・ザ・マッチで40-30とマッチポイントを握る。ツアー72回、その内、グランドスラム大会23回優勝しているセリーナが勝利すると誰もが思っていた。その後あと3回もマッチポイントがあったが、プルスコバはそこから粘り強くプレー勝者となった)

プリスコバはここでもしぶとさを発揮、第10ゲーム、大坂のサーブをラブでブレーク、6-4で取り返す。

第2セットはプリスコバが粘る

大坂「第2、第3セットは相手が私のセカンド・サーブに対して凄く攻撃的に来た。サーブが怖くて頼むから入って、という感じだった。」

ファイナル・セット

(第2セットを落としたが)ここで持ち直せばいいと自分に言い聞かせて戦ったと大坂。

大坂サーブの第2ゲーム、30-40とブレーク・ポイントを握られ、デュースでも2回ブレーク・ポイントを握られたが、3回のデュースの末にしぶとくキープする。ナイスキープだ。

すると続くゲームでチャンスが。ラブでブレークし2-1とリード。

5-4、サービング・フォ・ザ・マッチで40-30とマッチポイント!
マッチポイントはTへサービス・エース!と思われたがアウトのコール。
チャレンジを要求する大坂。

スロー再生ではin! 大坂のサービス・エースが決まる!

判定はイン。大坂なおみが決勝進出を決めた。

大坂「マッチポイントのサーブがアウトとコールされて嫌な雰囲気を感じた。正直、セカンドサーブは打ちたくなかったので。ベストの試合かどうかはわからないけど、最後まであきらめずに闘ったことが誇れる。(世界1位は)大きな目標の一つだけど、世界ランクは後からついてくるもの、気にしないで戦う」。

「(父、レオナルド・フランソワ氏)は心の支え。凄くポジティブで、私が悲しいときはいつもバカげたことをして笑わせてくれる。本当に感謝している。いつも練習や試合にはいない(笑)。どこにいるか誰も知らないが、試合後には私にガッツポーズをしてくれる」
父はじめ家族の支えで活躍できると話す大坂なおみ。素敵な家族である。

2019全豪オープン

<<女子決勝>>
4]大坂なおみ vs 8]P.Kvitova(CZE)

<<準決勝>>
◎4]大坂なおみ 62 46 64 ●7]Ka.Pliskova(CZE)
◎8]P.Kvitova(CZE) 76(2) 60 ●D.Collins(USA)

<<準々決勝>>
◎7]Ka.Pliskova(CZE) 64 46 75 ●16]S.Williams(USA)
◎4]大坂なおみ 64 61 ●6]E.Svitolina(UKR)
◎8]P.Kvitova(CZE) 61 64 ●15]A.Barty(AUS)
◎D.Collins(USA) 26 75 61 ●A.Pavlyuchenkova(RUS)

<<全4回戦>>
◎16]S.Williams(USA) 61 46 64 ●1]S.Halep(ROU)
◎7]Ka.Pliskova(CZE) 63 61 ●18]G.Muguruza(ESP)
◎4]大坂なおみ 46 63 64 ●13]A.Sevastova(LAT)
◎6]E.Svitolina(UKR) 62 16 61 ●17]M.Keys(USA)

◎8]P.Kvitova(CZE) 62 61 ●A.Anisimova(USA)
◎15]A.Barty(AUS) 46 61 64 ●30]M.Sharapova(RUS)
◎A.Pavlyuchenkova(RUS) 67(3) 63 63 ●5]S.Stephens(USA)
◎D.Collins(USA) 60 62 ●2]A.Kerber(GER)
女子本戦ドロー
女子予選ドロー

集中力あるプレーで見事決勝進出

記事:塚越亘/塚越景子/森下泰/小林粛 写真 W.Tsukagoshi/TennisJapan/CanonEos7D