2月10日 女子テニス国別対抗戦、フェドカップ日本対スペイン戦 最終日。日本は第一試合で奈良くるみ(安藤証券)が勝ち、ワールドグループⅠ部昇格に王手をかけたが、続く2試合を落とし、惜敗した。

第一試合、両国共にメンバーを入れ替えて戦う。奈良が苦戦を強いられながらも勝利、日本は通算2勝1敗で王手をかけた。しかし、第二試合で日比野菜緒(ブラス)が187cm、時速200キロのサーブを放つガルシアペレスにフルセットの末に敗れてしまった。
最終試合はダブルス、日本は昨年の東レPPOダブルス優勝の加藤未唯(ザイマックス)/二宮真琴(橋本総業)組。対するスペインはシングルス2勝をあげ好調のガルシアペレスをダブルスにも投入する賭けに出た。

チーム戦は怖い、特に国を背負ってプレーする国対抗戦は。ランキングは関係ない。
ガルシアペレスはまだトップ100に入ったことのない選手。161位(最高ランキングは124位)。もう26歳。全豪オープン予選では1回戦で敗れ、グランドスラム大会本戦の経験は2018全仏オープンの一度しかない。
その選手が前日の土居との試合でマッチポイントを逃れてからは大活躍しスペインに勝利をもたらせた。

勝ったスペインは、4月20、21日のワールドグループⅠ部プレーオフに進み、
敗れた日本はワールドグループⅡ部残留戦を戦う。(対戦相手はロシア、オランダ、英国、スロバキアのどれか。)

奈良くるみ勝利
日本王手!

<<第3試合>>
◎奈良くるみ 7-6(3) 6-4 ●Soler-Espinosa

No.1同士の決戦は、日本が121位の土居美咲(27歳)から156位の奈良くるみ(27歳)を投入。スペインは78位のソリベストルモ(22歳)から190位のソレルエスピノサ(31歳)に変えてきた。

奈良は日本代表5人の中で、シングルス17試合で最も経験がある。
勝敗は10勝7敗。昨年4月のワールドグループⅡ部入れ替え戦では、日本を勝利に導く貴重な1勝を挙げている。
その奈良に日本は託した。

先にサーブを落とした奈良は、2-4で大ピンチ。これを落とすと2-5になってしまうブレーク・ポイントを3度握られる。
そんなピンチでも奈良は積極的に自分の早い打点からの攻めのテニスを貫いた。

5回のデュースの末にキープ。流れは奈良の方に。

タイブレークでもスペインのミスが増える。
奈良の精神的な強靭さが上回り、勝利を掴んだ。

奈良が期待にこたえ勝利、王手をかけた

日本2勝1敗。勝利に王手をかけた!!!!

日比野菜緒
頑張ったが!

<<第4試合>>
●日比野菜緒 3-6 6-1 1-6 ◎Garcia-Perez

のびのびとプレーするガルシアペレスが第1セットを競り勝つ。
それでも日比野も思い切り良く攻めて第2セットを取り返した。

ファイナル・セット、第3ゲーム、ブレーク・バックのチャンスがあるが、キープされ0-3に。
「大事時に、少し引いてしまったのかな」と日比野。
それに対してガルシアペレスのサーブは良い時によく決まる。

マッチポイントは フォアのクロスにサービス・エース級を決められた。
日比野らしいプレーで踏ん張るものの、ガルシアペレスを崩すことはできなかった。

勝負は最終試合に!


<<第5試合>>
●加藤/二宮 1-6 3-6 ◎Garcia-Perez/Martinez Sanchez

立ち上がり、加藤、二宮、共にサーブを落とし、0-3となる。

ダブルスランキングでは4位になったことのあるマルティネスサンチェスはうまかった。36歳でパワーはないが。
2勝をあげ、のっているガルシアペレスの良さを引き出す。

軟と鋼、異なる持ち味がうまく噛み合っている。
加藤と二宮も素晴らしいダブルスを見せるが、大事な時は空回り。
なかなかゲームを支配するまでは、いかなかった。

ガルシアペレスの勢いに日本は負けた

ガルシアペレスはミスもあるが、パワーを武器にシンプルに攻めていく。
それを見ながらデ杯中国戦を思い出した。
西岡良仁を破った中国のリーは一球一球、単純な王道のテニスで攻めを貫く。
ダニエル太郎との最終戦も負けはしたが、そうだった。(ダニエル痙攣に襲われたので、5セットだったが危なかった)
プレッシャーのかかった局面では、テクニックでかわすのではなく、王道のテニスが強いと感じた。

フェドカップ日本対スペイン
2019 ワールドグループⅡ部1回戦
会場:北九州市立総合体育館
期間:2月9日~10日
チケット購入方法

<<2月9日>>
◎日比野菜緒 64 62 ●Sorribes Tormo
●土居美咲 26 64 67(2) ◎Garcia-Perez

<<2月10日>>
◎奈良くるみ 76(3) 64 ●Soler-Espinosa
●日比野菜緒 36 61 16 ◎Garcia-Perez
●加藤/二宮 16 36 ◎Garcia-Perez/Martinez Sanchez
日本vsスペイン
FED CUP ITF hp
FED CUP JTA hp

奈良くるみ勝利 王手をかけたが

フェドカップは男子デ杯の女子版国対抗戦。
「ワールドグループ」8ヶ国と「ワールドグループⅡ」の8ヶ国に分けられている。
勝者スペインは、4月20,21日のワールドグループⅠ部プレーオフに進み、敗れた日本は同時期のⅡ部残留をかけてⅡ部プレーオフで、オランダと対戦する。

記事:塚越亘/塚越景子 写真 佐藤ひろし/tennisjapan