5月7日 マドリードオープン。(男女共催大会、男子ATP1000、女子Premier Mandatory)

女子2回戦が行われ、大坂なおみ(日清食品)が、S・ソリベストルモ(スペイン)を7-6(5)、3-6、6-0で破り3回戦に進出した。

相手は地元スペインの22歳、クレーを得意としている。大坂の攻撃テニスに耐え、どんなボールでも返球してくる。
それに対し、大坂は先にミスをしてしまい、集中力も切れかけ嫌な展開になりかけたが、そこを耐え切った。
「タフな試合になると思っていた。
ファイナル・セットは忍耐を持って、ミスを減らすことをフォーカスした」とクレーでのプレーを学習中の大坂、2時間34分の激戦を勝ち切った。
26日にはグランドスラム大会3連勝のかかる全仏オープンが始まる。それに向けてクレーでの戦い方を着実と進化させている大坂だ。

3回戦は33位のA・サスノビッチ(ベラルーシ、25歳)と対戦する。
対戦成績は大坂の2-0だ

試合は8日(水)、この日は錦織圭(日清食品)対予選突破のH・DELLIEN(BOL,25歳)の2回戦が12時からの第1試合、大坂は第2試合。
錦織圭/デルポトロ(アルゼンチン)組のダブルスも入っている。
錦織は第6シード。1回戦はbyeで2回戦から。

大坂なおみ
No.1プレーヤーの風格

クレーの試合らしく見応えある2時間34分の激戦だった


<<2回戦>>
◎大坂なおみ 7-6(5) 3-6 6-0 ●ソリベストルモ

いきなり長いラリー戦、73位のソリベストルモがキープ。

先に大坂がブレークし2-1とするが、3回のデュースの末にサーブを落とし2-2。

お互いにブレーク・ポイントがあるが長いデュースの末にキープ。
しかし今度はお互いにブレーク・バックなどと続き4-4。

タイブレークに入るが、既に試合時間は1時間を越える。

大坂が5-1とリードするが、5-4まで追いつかれる。
6-4のセットポイントはダブルフォルト。

6-5、2度目のセットポイント、16回のラリー戦、フォアを決め大坂が第1セットを取る。

第2セットは大坂が先にブレークし、2-0とリードだったが。
3-5、大坂のサーブでドロップ・ショットをネットで15-40とセットポイントを握られと、なんと試合を投げたように映るダブルフォルト。

ファイナル・セットに縺れ大ピンチになるかと心配するが、ここで凄い集中を見せる。
ミスの減ってきた大坂はラブでブレーク、5-0。

40-15のマッチポイントは松岡修造が得意としていた相手のフォア鋭角に切れていく修造サーブでエースを決め勝利した。

No.1プレーヤーらしく、自分を立て直し、立派な勝利を収めた。

記事:塚越亘/塚越景子 写真:H.Sato/TennisJapan