5月8日 マドリードオープン。(男女共催大会、男子ATP1000、女子Premier Mandatory)

錦織圭(日清食品)が、予選から勝ち上がってきた109位のウーゴ・デリエン(ボリビア,25歳)を7-5、7-5で破り、3回戦に進出した。
「リードした時にミスもあり、アップダウンのあるタフな試合だったが勝てて嬉しい。
少しずつレベルを上げていきたい」と錦織、3回戦では最高ランキング3位のS・バブリンカ(スイス,34位)と対戦する。対戦成績は錦織から4勝6敗

錦織、デルポトロと組んだダブルスでは第3シードのマレー(イギリス)/ソアレス(ブラジル)組に6-7(5)、1-6で敗れた。第1セットではセットポイントもあったのだが、8強入りはならなかった。

女子3回戦で大坂なおみ(日清食品)が33位のA・サスノビッチ(ベラルーシ、25歳)を6-2、6-3のストレート勝ち、初の8強入りを決めた。
「雨が降ったり、風があったり、寒かったりタフなコンディションだったけど、勝ててうれしい。
8強になれたのはエキサィテング。」と大坂。
準々決勝ではスイスのベリンダ・ベンチッチ(18位)と対戦する。対戦成績は1勝1敗。大坂、今年のインディアンウエールズで敗れている。

錦織圭
手こずるが勝利

<<2回戦>>
◎錦織圭 7-5 7-5 ●デリエン

第1セット、早々と相手のサービスゲームを破り5-1とリード、相手のサーブながら15-40とセットポイントを掴む。まだ20数分しかたっていない。
楽勝か?と思われたが、5-1で2本、5-3で3本のセットポイントがものにできず、混戦に。

5-5では0-40とブレーク・チャンス、しかしデュースに持ち込まれ、6度目のデュース、このゲーム8度目のブレーク・チャンスをやっとものにし、6-5とする。

6-5、錦織は40-0と6回目のセットポイントを握る。
フォアのドロップ・ショットをネットするなど40-30となるが、8回目のセットポイント、デリエンのバックがロングになり、7-5で第1セットを取った。

第2セットも混戦。
お互いにピンチをしのぎ4-4とキープが続く。

4-4、錦織は相手のドライブ・ボレーを合わせバックのダウン・ザ・ラインに決めるなどブレーク・チャンスを掴み、5-4とブレーク。
しかし、5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチはダウン・ザ・ラインを決められブレーク・バックされた。5-5だ。

第11ゲーム、デュースの末に6-5とブレークする。

錦織の2度目のサービング・フォ・ザ・マッチは40-0とする。
深いファースト・サーブを放つ、デリエンのリターンはロングに。
2時間1分の混戦を錦織は制した。

「初対戦なのでやりずらかった。
ここはボールが飛んだり、跳ねたりするのでそれも難しかった。
諦めずにやってきた。
少しずつレベルを上げたい」と錦織。
1時間ぐらいで終わりそうな試合だったが、さすがクレーを得意とするデリエンの粘りに苦戦するが、それに耐え勝ち切った錦織も凄い。まだまだちぐはなところがあるが、段々と勝負強い錦織らしさが戻っている。

クレーで調子を上げている錦織圭

記事:塚越亘/塚越景子 写真:H.Sato/TennisJapan