6月7日 2019 全仏オープン 12日目
ラファエル・ナダル(スペイン)が、ロジャー・フェデラー(スイス)を6-3、6-4、6-2のストレートで下し、全仏オープン3連覇と、自身12度目の優勝に王手をかけた。
グランドスラム大会で4大大会4連勝を目指すNo.1のノバク・ジョコビッチ(セルビア)対昨年準優勝のドミニク・ティエム(オーストリア)の準決勝は2-6、6-3、1-3となったところで雨天順延となり、8日正午(日本時間同日午後7時)からの再開となった。
女子シングルス準決勝はアシュリー・バーティ(オーストラリア)が17歳のアマンダ・アニシモバ(米国)に6-7(4)、6-3、6-3で逆転勝ち。
19歳のマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)はジョアンナ・コンタ(英国)を7-5、7-6(2)で破り、ともにグランドスラム大会初の決勝進出を決めた。
「赤土の王者」は強かった
3年連続12度目の全仏オープン優勝を目指す33歳のナダル対グランドスラム大会通算20勝、37歳のフェデラーの準決勝。
二人の対戦成績はナダルの23勝15敗。2004年の初対戦から39度目の激突。全仏オープンでは13勝2敗とナダルがリードだが、直近の対戦ではフェデラーが5勝0敗とリードしている。
期待の一戦だが、風が強く天気も悪い状態の中で行われた。
攻めるフェデラー、それに耐えカウンターを打つナダル。
ナダルのサーブで始まったオープニングゲーム30-40といきなりフェデラーのブレーク・チャンスがきた。
デュースは2回、8分以上かかり、ナダルがキープで始まる。
フェデラーのサーブ、これもデュースになるが、ナダルがブレーク、2-0とリード。
第6ゲームは10分以上かかる。
デュース6回、6回目のブレーク・ポイントをナダルが生かし、4-2とブレーク。
6-3でナダルが取るが53分、第1セットだけでかかる。それだけの接戦、好試合が繰り広げている。
第2セット
4-4、フェデラーのサーブ、40-0。
このままタイブレークまで縺れるのではと思われたが、デュースに。
ドロップ・ショットをクロスに打つが、読まれボレーで決められ、ナダルがブレーク、5-4とリード。
6-4でナダルが取る。
第3セット
ボレーをミスしサーブを落とすと、フェデラーは思わずボールを思い切り上空に!
ウォーニングを取られた。珍しい。1-2。
フェデラー1-3のサーブ、15-40となってしまうと、「頑張れ」と言う声援と拍手。
フェデラーは攻めるが、ナダルはフォアを崩れながらも決めた。またブレーク、4-1とリード。
5-2、40-15とマッチポイント。
リターン・エースで40-30とすると、「ロジャー、ロジャー、ロジャー」の声援。
しかしナダルはバックへのサービス・エースで決めた。
「準決勝をロジャーと戦えるのは名誉。
大変なコンディションだったけど、ロジャーを破り決勝に進出できたのは嬉しい」とナダル。
全仏オープンで通算91勝2敗と驚異的な勝率を誇る「赤土の王者」は強かった。
1]ジョコビッチ 26 63 1-3順延 4]ティエム
◎2]ナダル 63 64 62 ●3]フェデラー
<<準々決勝>>
◎1]ジョコビッチ 75 62 62 ●5]A・ズベレフ(ドイツ)
◎4]ティエム 62 64 62 ●10]ハチャノフ
◎3]フェデラー 76(4) 46 76(5) 64 ●24]ワウリンカ
◎2]ナダル 61 61 63 ●7]錦織圭
男子シングルスドロー
<<女子決勝>>
8]バーティ vs ボンドロウソバ
<<準決勝>>
◎8]バーティ 67(4) 63 63 ●アニシモバ
◎ボンドロウソバ 75 76(2) ●26]コンタ
<<準々決勝>>
◎8]バーティ 63 75 ●14]キーズ
◎アニシモバ 62 64 ●3]ハレプ
◎26]コンタ 61 64 ●7]ステファンズ
◎ボンドロウソバ 76(1) 75 ●31]マテック
女子シングルスドロー
大会オフィシャルHP:ローランギャロス2019
賞金総額:€42,661,000(53億円)
本戦:男女128ドロー
赤土クレー
会場:Rolandgarros
本戦:5/26-6/09,2019
パリ現地時刻(時差-7時間)
オーダー・オブ・プレー及び結果
シングルス
優勝賞金:€2,300,000 (3億円)
準優勝:€1,180,000(1億5000万円)
ベスト4:€590,000(7300万円)
ベスト8:€415,000(5100万円)
4回戦:€243,000(3000万円)
3回戦:€143,000(1800万円)
2回戦:€87,000(1100万円)
1回戦:€46,000(570万円)
記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/T.Terashima photo:H.Sato/Tennis Japan