7月1日 ウィンブルドン 初日
大坂なおみ(日清食品)が初戦で敗れた。
大坂を破ったのは39位のプティンセバ(カザフスタン)。2週前、ウィンブルドンの前哨戦、バームンガム2回戦で大坂を破っている。
そのプティンセバに再び6-7(4)、2-6で敗れてしまった。
西岡良仁(ミキハウス)は、元世界8位のヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)に4-6、7-6(2)、2-6、7-5、2-6、約4時間のフルセットの末、敗れた。
その他男子では、優勝候補の第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第7シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が共に敗れた。
ズベレフは予選勝者のイリ・ベセリ(チェコ)に6-4、3-6、2-6、5-7で、チチパスはトーマス・ファビアーノ(イタリア)に4-6、6-3、4-6、7-6(8)、3-6で不覚を取った。
女子では3度ウィンブルドンに優勝しているビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が15歳のコリ・ガウフ(アメリカ)に4-6、4-6-4で敗れている。
大坂なおみ1回戦詳細
第2シードの大坂なおみは、1回戦で39位のプティンセバ(カザフスタン)と対戦した。
対戦成績は大坂の2敗。
6月20日のネイチャーバレー・クラシック2回戦で2-6、3-6で敗れた相手。その敗戦により1位の座が危なくなった。
その時の記事:
大坂なおみ負けた! まさかの2回戦負け No.1の座に暗雲
6月20日 ウィンブルドンの前哨戦、芝のコートでの大会、 ネイチャーバレー・クラシック。 2回戦が行われ、世界1位の大坂なおみ(日清食品)が、43位、24歳のユリア・プテ…
敗戦後、記者会見に出なかった為に、罰金約54万円を科せられている。
世界一位は「想像以上の重圧だった」、しかし、そのことで「1位に返り咲く目標ができた」と大坂はウィンブルドン入りした時の会見で「優勝を狙ってプレーする」と語った。
気合充分の大坂は第3ゲーム、ネットにつきブレークする。
しかし、第6ゲーム、17回のラリー戦の末にサーブを落とし3-3となってしまう。
続くゲームで30-40と大坂にブレーク・ポイントがあったが、プティンセバがキープ。
第9ゲームでもプティンセバの40-15からデュースに持ち込むが、プティンセバが5-4とキープした。
タイブレークでも3-1とリードするが、そこから5ポイント連取され3-6とセットポイントを握られる。
苦しい大坂、最初のセットポイントは打ち勝ち、4-6とするが、
2回目のセットポイント、バックのストレートをワイドにし、タイブレーク4-7。
第1セットは押し気味の試合展開だったが結果はついてこなかった。
第2セット、最初のゲーム、フォアをロングにしてしまい、15-40とピンチ。
そこをフォアに切れ込むサーブなどでデュースに持ち込みキープ。大坂は小さなガッツポーズをする。
しかし、2-2のサーブ、バックをネットで30-40とピンチに。
続くポイントがこの試合を象徴したいるようだ
大坂はバック深くへファースト・サーブを放つ、プティンセバはそれをチョップしながらやっと返すが、「アウト」のコール、デュースになったと思えたが!!!!!
プティンセバはすぐにチャレンジ、
スローモションの映像が流れる。
そのリターンは力なくヒョロヒョロと飛んでいく、が、なんとラインにかかっている。
「イン」の判定になってしまいブレークされた。
続くゲームで大坂はデュースに持ち込み、ブレーク・チャンスを掴むが、流れはプティンセバ。
デュース2回でプティンセバが4-2とキープ。
苦しい大坂、30-40、頑張れるか?踏ん張り所だが、バックのクロスがワイド、2-5と追い込まれた。
大坂は開き直り、ネットに出るが、ボレーをネット、マッチポイントを握られる。
大坂のバックはネット‼
大坂なおみが、まさかまさか、1回戦で敗れてしまった。
泣きたい
大坂4分30秒の記者会見
最初に英語の質問から始まった試合後の記者会。
「うまくできなかった。
彼女とは今まで2回戦っていたので、彼女のプレーの良さには驚かなかった」
「練習は悪くなかったので、もっと良いプレーができると思っていたが」
約4分が経過した頃、スーパースターの重圧に適応できなかったのか?という趣旨の質問が飛ぶと、
大坂は「退席してもいい?泣きそうなので、ごめんなさい」とスタッフとともに会見から離れる。
その後は日本メディア用の会見があるのだが、大坂は見えないところで涙を流し、会見場には現れなかった。
質問は11問だけだったが、大坂の打ちひしがれた心情がわかる4分30秒の会見だった。
西岡良仁
初のウィンブルドン勝利のチャンスあったが
本戦ストレートイン、67位の西岡良仁(ミキハウス)は286位のティプサレビッチ(セルビア)、35歳、最高ランキング8位(2012年4月)と対戦。
ファイナル・セット、2-2、15-40と西岡にブレーク・チャンス。
デュースでもブレーク・チャンス、
このゲームで3回あったブレーク・チャンスを生かせなかった西岡。
対するティプサレビッチはなんとそこから11ポイント連取する。
この第5ゲームが勝負の分かれ目だった。
もし勝っていれば、4大大会すべてで勝利を挙げることができたのだが、3時間56分の激戦だった。
賞金総額38,000,000ポンド(約52億円)
優勝賞金 2,350,000ポンド(約3.3億円)
1回戦 45,000ポンド(620万円)
予選賞金
予選決勝 22,500ポンド(約310万円)
予選1回戦 7,000ポンド(約100万円)
ロンドン現地時刻(時差-8時間)
ウィンブルドン天気
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
記事:塚越亘/塚越景子/協力:大坪宏寿M.Otsubo photo/H.Sato/TJapan