8月14日、アメリカ、シンシナティで行われているウェスタン&サザン・オープン。
男子はATPマスターズシーリーズ1000。女子はWTAプレミア5、トッププレーヤー全員が出場義務のある男女共催大会。
このビッグ大会の2回戦で77位の西岡良仁(ミキハウス)が憧れの先輩プレーヤー、錦織圭(日清食品)を7-6(2)、6-4で破った。
世界一位に復帰した大坂なおみ(日清食品)は初戦の2回戦で、苦戦するものの、47位のサスノビッチ(25歳、ベラルーシ)を7-6(3)、2-6、6-2で破り3回戦に進出した。
3回戦は台湾の謝淑薇(30位)と対戦する。対戦成績は大坂の3勝1敗。
「ドロップ・ショットだったり、強打してきたりと、彼女のプレーは予測不能」やりずらい33歳のベテランと対戦だ。8月15日オーダー・オブ・プレー
西岡良仁
錦織圭に感謝!
23歳の西岡は厳しい予選決勝ではポルトガルのソーサ(43位)を破って本戦入りした。
そして本戦1回戦でもトンプソン(オーストラリア)を7-5、5-7、6-4で破り、第5シードの錦織と対戦する事となった。
「本戦一回戦勝ちました!
今日どうしても勝って錦織選手と試合がしたかったのでいつも以上に硬くなってましたが、勝てて嬉しいです。
この舞台で試合出来る事をとても嬉しく、そしてしっかり勝ち上がった事を誇りに思って対戦したいと思います。
頑張るぞ!!」西岡良仁 Twitterより
<<2回戦>>
◎西岡良仁 7-6(2) 6-4 ●錦織圭
トスに勝った西岡がレシーブを選ぶ。
1-1で錦織が先にサーブを落とす。
錦織は体調不良らしく、ドクターを呼ぶ。
西岡、5-4のサービング・フォ・ザ・セットだが、ここで先輩の錦織が5-5とブレーク・バック。
タイブレークは西岡の粘っこさで6-0とリード。
錦織、2ポイント取り返すが、なんとダブルフォルト。
西岡がタイブレークを取る
第2セット
3-3、リターン・エース2発などで錦織が先にブレーク4-3とするが、
30-40からフォアをロング、錦織サーブを落とし4-4。
4-5錦織のサーブ15-40と西岡がマッチポイント。錦織はバックをワイドにし、西岡が錦織を破った。
「前日から錦織さんと試合できることで、とても興奮していた。
錦織さんの強いところをずっと近くで見て学んできたので、どうやったら(その強さを封じて)勝てるかと作戦も立てていた。
今日は人生で最も大きな瞬間になった。」と西岡。
「厳しい試合だった。
ウィンブルドン後からなぜか呼吸がしづらい状態が続いていて万全ではなかった。
(西岡は)良いテニスをしていた。
彼は強くなり、成長している。
彼の成長をうれしく思う」と錦織。
今日の試合ただ僕は全力で挑む事だけを考えていました。試合を通じて錦織選手から沢山の事を経験させて貰えました。ただただ僕は試合する事が出来て光栄で、また対戦出来るように頑張っていきます。錦織選手の体調が早く治る事を祈っています。 https://t.co/vxpAKxT1Vq
— YOSHIHITO NISHIOKA (@yoshihitotennis) August 15, 2019
西岡良仁2019全成績。7月末のATP500 CITI OPENでは第7シードのD・ゴファン(ベルギー)を6-7(5), 6-2, 7-6(5) の逆転で破るなどしている。
3回戦ではオーストラリア期待の20歳、38位のA・デミノー(オーストラリア)と対戦する。両者は初対戦。
大坂なおみ、錦織圭共に8月26日からはUSオープンだ。
記事:塚越亘/塚越景子 写真 Hiroshi Sato