11月2日、三菱 全日本テニス選手権 94th

女子シングルス決勝は、第5シードの本玉真唯(島津製作所)が第16シードの秋田史帆(橋本総業)を4-6、6-1、6-1の逆転で破り優勝した。
決勝は1時間55分の激戦。
20歳の本玉は3回目の出場で初優勝、29歳の秋田は2017年に続き決勝に進出したが、準優勝だった。

男子シングルス準決勝は、第3シードの清水悠太(三菱電機)が第8シードの島袋将(早稲田大)を2-6、6-3、6-4。
第6シードの野口莉央(明治安田生命)が予選から勝ち上がってきた望月勇希(中央大)を6-4、6-3で破り、それぞれ決勝に進出した。20歳の二人は共に初の決勝進出だ。

最終日は男子決勝に続き、女子ダブルス決勝で、第1シードの加治遥(島津製作所)/波形純理(伊予銀行)組と第2シードの森崎可南子(橋本総業)/米原実令(明治安田生命)組が対戦する。
続いて男子ダブルス決勝が行われ、第1シードの仁木拓人(三菱電機)/今井慎太郎(イカイ)組と第2シードの清水/羽澤慎治(慶応大)組がある。
11/3 オーダー・オブ・プレー。自由席1000円(学生500円)チケット情報

決勝は NHKBS1で生放送
JTAテニス!オンラインでも視聴可能。

本玉真唯
秋田史帆破り優勝

準優勝秋田史帆 優勝本玉真唯


<<女子決勝>>
◎5]本玉真唯(島津製作所) 4-6 6-1 6-1 ●16]秋田史帆(橋本総業)

試合が開始されると、本玉が8ポイント連取で2-0とする。
しかしそこから秋田が第一セットを6-4で取った。

第2セットは秋田は一度もサービスキープできず、本玉が6-1で取り返す。

ファイナル・セットに縺れる。

0-2、秋田のサーブ、なんとデュースの回数は9回。
「このゲームがカギだった。
(秋田がこの競り合いをキープしたら)カムバックしてくると思った」と本玉が振り返える。
11回続いたラリー戦、秋田はフォアをネットし、サーブを落とした。

1-5になってしまったが、それでもしぶとく攻める秋田、15-40でチャンピオンシップ・ポイントを握られる。
そこをデュースに持ち込むこと3回。

3度目のチャンピオンシップ・ポイント、秋田のバックはワイド、
本玉が優勝を決めた。

兄2人の影響でテニスを始め、全小、全中、世界スーパージュニアのタイトルも取り、昨年5月にプロ転向。
しかしプロではなかなか思うような成績が出せないでいたが、大きな自信になる全日本のタイトルを取った。

神尾米コーチの祝福を受ける本玉、神尾は1994年の全日本チャンピオン


優勝を決めると神尾米、比嘉ジャイミー両コーチのいる席に駆け上がり抱擁、その後、家族席で両親そして兄たちとハイタッチ。

本玉真唯 ITFデーター
1999年8月30日生れ20歳
東京都町田市生まれ
2011年全国小学生大会優勝
2014年全国中学生優勝
2015年大阪市長杯世界スーパージュニア大会優勝
2017年全豪オープンジュニア8強

大接戦だった準決勝

<<準決勝>>
◎16]秋田史帆(橋本総業) 7-6(7) 6-7(5) 6-4 ●4]加治遥(島津製作所)

加治遥(島津製作所)


第1セットは1時間17分。秋田は5回目のセットポイントをものにし、タイブレークを9-7で取った。
加治にもタイブレークで1度セットポイントがあったが。

第2セットはお互いにサービス・キープ、加治がタイブレークを7-5で取り返す。

ファイナル・セットは第6ゲーム、秋田サーブで0-40と大ピンチ、5回あったブレーク・ポイントを5度のデュースの末に秋田はしのぎ、キープ。
加治はチャンスを逃すと続くサーブを15で落とす。

3-5、加治のサーブ、40-15だったが、デュース。
デュースで2度マッチポイントがあったが、4度のデュースの末にキープする。

5-4、秋田のサービング・フォ・ザ・マッチ、
主審のコレクションでサービス・エースとなり30-0。加治は不服そう。(ここでコレクションはかわいそう)
40-0のマッチポイントはTへサービス・エース級を決めた。

お昼過ぎに始まった試合、終わったのは4時近かった。(正式試合時間は3時間15分)
明日の決勝に疲労が残らなければ良いが。

激戦勝利の秋田史帆、労う橋本総業社長

<<準決勝>>
◎5]本玉真唯(島津製作所) 6-3 0-6 6-1 ●森崎可南子(橋本総業)

ノーシードから勝ち上がってきた23歳の森崎が攻める。
守る20歳の本玉。

ファイナル・セットもスコア以上にデュースに縺れる接戦だった。

力を出し切った森崎可南子、本玉真唯の二人

三菱 全日本テニス選手権 94th
会場:有明テニスの森公園
シングルス48ドロー、トップ16選手はシードされ2回戦から
ダブルス各28ドロー、
ミックスダブルス8ドロー
オーダー・オブ・プレー、ドローなど
チケット情報

<<女子決勝>>
◎5]本玉真唯(島津製作所) 46 61 61 ●16]秋田史帆(橋本総業)

<<準決勝>>
◎5]本玉真唯(島津製作所) 63 06 61 ●森崎可南子(橋本総業)
◎16]秋田史帆(橋本総業) 76(7) 67(5) 64 ●4]加治遥(島津製作所)

<<準々決勝>>
◎森崎可南子(橋本総業) 63 76(8) ●11]華谷和生(三浦工業)
◎5]本玉真唯(島津製作所) 63 36 63 ●3]内藤祐希(亀田製菓)
◎4]加治遥(島津製作所) 46 61 62 ●Q]清水映里(早稲田大)
◎16]秋田史帆(橋本総業) 61 64 ●宮崎百合子(JITC)

<<3回戦>>
◎森崎可南子(橋本総業) 63 64 ●山口芽生(橋本総業)
◎11]華谷和生(三浦工業) 76(10) 64 ●7]井上雅(テニスラウンジ)
◎3]内藤祐希(亀田製菓) 61 1-0ret. ●13]澤柳璃子(リンクスES)
◎5]本玉真唯(島津製作所) v76(3) 64 ●12]田中優季(安藤証券)

◎Q]清水映里(早稲田大) 62 75 ●10]美濃越舞(安藤証券)
◎4]加治遥(島津製作所) 76(7) 46 64 ●阿部宏美(筑波大)
◎宮崎百合子(JITC) 60 64 ●Q]松本安莉(山梨学院大)
◎16]秋田史帆(橋本総業) 64 76(4) ●2]波形純理(伊予銀行)
女子シングルス・ドロー
女子ダブルス
ミックスダブルス

全日本は1922年大正11年、日本庭球協会が発足した年にできた大会、94回の歴史を誇る。
出場することにより全日本・プレーヤーのステイタスを得ることができ、本格的に競技テニスを始めた者にとっては憧れの場、全国各地で行われる地域予選からここを目指し、出場するプレーヤー達がたくさんいる。
女子予選

男子シングルス・ドロー

本玉真唯憧れの全日本優勝!

記事:塚越亘/塚越景子 写真:鯉沼宣之/伊藤功己/TennisJapan