1月24日(金)、全豪オープンDAY05

長い一日だった。
センターコートの第3試合に西岡良仁(ミキハウス)対ジョコビッチ。ナイトセッションには大坂なおみ(日清食品)とココ・ガウフ、その試合後はフェデラー対地元オーストラリアのミルマンが対戦、4時間3分の大激戦、試合が終わったのは0時49分だった。

大坂なおみ 力出せず
C・Gauff 6-3 6-4 ●3]大坂なおみ

大坂なおみが15歳の天才少女C・ガウフ(67位、米)に3-6、4-6で敗れた。
昨年のUSオープン3回戦の再現、その時は大坂が6-3、6-0で完勝した。思い通りのプレーができなかったガウフは涙を流す。
涙を流しコートを去ろうとしているガウフに対して、一緒にコート上でのインタビューを受けるよう誘う。
大坂の自然と出た優しさに世界中が感動した。その時の記事:「大坂なおみ 優しく天才少女いたわる」

今回のバトルはそんな大坂の優しさが仇になったようだ。
世界中から関心を集めている戦いに大坂の気持ちは乗り切れていなかった。

第1セットは第8ゲームをブレークしたガウフが取る。

第2セットも最初のサーブをブレークする。
ガウフのサーブの第2ゲームも40-15、
新星の勢いは止まらないように見えたが、なんとダブルフォルト、2度のデュースの末にサーブを落とした。
勝ちを意識した時のプレッシャーだろう?

大坂は続くゲームをラブでキープ。大坂にゲームをひっくり返すチャンスが来たと思える展開になったのだが。

攻める大坂だがネットの白帯にパチンと当たるなど、思うように攻撃が続かない。
前年覇者として15歳には負けられない重圧がプレーを硬くする。
それに対してガウフは第1サーブが入った時の得点率が76%と高い確率でしっかりと攻めていた。

そして勝利を決めると、15歳のガウフは何度も両手を突き上げた。

大坂なおみ インタビュー

「USオープンで戦った時より彼女のサービスは速くなっていた。プレーも前よりもっとアグレッシブになっていて、全体的に彼女のプレーはとても良かった」。

「ナーバスというより一度勝っているからプレッシャーの方をより感じた。15歳の子に負けたのはとても苦しい。でも私は彼女が好き。だけど負けたことを感じるのは好きじゃない。勝つためにここに来たし、皆一生懸命頑張った。支えてくれた皆はもっと傷ついたと思う。私はもっと学び続けたい。色々経験したい。これは私にとってとても新しい状況だから」。

悔しい気持ちで一杯だろうが、丁寧にインタビューに答えてくれた大坂だった。

西岡良仁 力尽きる
◎2]N・ジョコビッチ 6-3 6-2 6-2 ●西岡良仁

最強のプレーヤーに挑戦した西岡良仁

西岡良仁(ミキハウス)が全豪オープン最多7度優勝のノバク・ジョコビッチに挑んだが3-6、2-6、2-6で敗れた。
いかにジョコビッチの良さを封印するか西岡は考え戦ったが、ジョコビッチは西岡を「ツアーの中で最も早く、コートカバーリングの良い選手。彼の良さを封印したい」と評価しそれ以上に研究していたのも事実である。
試合後、西岡がジョコビッチの強さを話してくれた。

西岡良仁 インタビュー

「正直彼(ジョコビッチ)と打ち合いの中で勝つのは難しかった。作戦は低い弾道で攻めようとしていた。バックの打ち合いでは、自分が持ち上げようとすると彼の高い打点になる。そこは(ジョコビッチが)得意なので打っても意味がない。フォアでループを使ってみてもうまくいかず、展開したかったが、普段打っていないので精度が落ちてしまった」。

「バックの打ち合いは良かったと思った。でもフォアへ打った後、クロスに走らされて展開が厳しくなった。そこの打開策が見つからず、結局低い弾道の精度も良くなかった」。

「前回(デ杯で戦った時とは)違って勉強になった。リターンゲームでこんなに取れなかったのは初めて。リターンが悪かったから仕方がないけど…。ジョコビッチのサーブが高確率でセカンドサーブも180キロを超えてくると正直、何もできない。もう少しチャンスをくれると思ったが…自分のサービスにもプレッシャーがかかってしまった」。

「ストローク戦はなるべく避けたかった。リターンを返したところで、3球目で決められるので。その後、サービスがパンパンと入る。前回やったデ杯の時と違う展開。これだけいいサービスは予想外だった」。

「たぶん正直に言うと彼には少し勝てないと思う。彼はベースが違うものを持っている。このままの自分のテニスでは点が取れない」。

「何度も言うように気持ち的にはフォアでバックの高い所へスピンを打ちたかった。でもそれでは彼には意味がなくて、甘くなると上からドンドン打ってくる。自分のテニスをしていたら、もっと厳しかったと思う」。

「今日(試合では)はいろいろ試したかった。第2セットはネットを取ったり模索した。でもチャンスを取るまではいかなかったなあ。ジョコビッチのニュートラルのボールが攻められないような、そういうのを打ってくる。驚くほどに自分からアグレッシブに打てないボールが来る」。

「ナダルの方が自分には相性がいい。フェデラーとも違う。感覚が違う。悔しいけど、気持ちでどうこうなるのもでもない。ジョコビッチに勝つにはもっと時間がかかりそう。でもいつか絶対に勝ちたい」。

ダブルス青山修子/柴原瑛菜組
大坂破ったガウフ組と8強入りかけて戦う

青山/柴原は3回戦で10代ペアのガウフ/マクナリー(米)と対戦する。

女子ダブルス2回戦で、土居美咲(ミキハウス)/ニクレスク(ルーマニア)は日比野菜緒(ブラス)/二宮真琴(エディオン)を6-2 7-5で破り、ベスト16進出になった。
8強入りをかけて第7シードのチャン姉妹(台湾)と対戦する。
ダブルスドロー

2020全豪オープン
本戦:1/20(月) – 2/02(日)
予選:1/14(火) – 1/18(金)

全豪オープン日程
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<3回戦>>
C・Gauff(米) 63 64 ●3]大坂なおみ
◎2]N・ジョコビッチ(セルビア) 63 62 62 ●西岡良仁

<<2回戦>>
◎3]大坂なおみ 62 64 ●ジェン・サイサイ(中国)
西岡良仁 64 63 64 ●30]D・エバンス(英国)

◎2]N・ジョコビッチ(セルビア) 61 64 62 ●伊藤竜馬
◎17]A・ルベレフ(16位、22歳、ロシア)2-6, 3-6, 6-7(5) ●杉田祐一
◎22]M・サカリ(ギリシャ) 76(4) 64 ●Q]日比野菜緒

<<女子1回戦>>
◎3]大坂なおみ 62 64 ●M・ブズコバ
◎Q]日比野菜緒 46 76(6) 63 ●S.Peng(中国)
◎Q]H・Dart(英国) 26 64 76(10-6) ●土居美咲
女子本戦ドロー
女子予選ドロー

<<男子1回戦>>
西岡良仁 64 36 62 76(1) ●L・ジェレ
伊藤竜馬 64 62 75 ●L]Gunneswaran(IND)
杉田祐一 62 60 63 ●Q]Benchetrit(FRA)
M・イーメル(スエーデン) 64 61 62 ●内山靖崇
男子本戦ドロー
男子予選ドロー

手をさしのべて抱擁するガルフ

記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/S.Kobayashi 写真H.Sato, W.Tsukagoshi CanonEos7D