3月18日、ATPとWTAは公式サイトで、新型コロナウイルス感染症による脅威を理由に、6月7日までの全ての大会を中止すると発表した。
これにより、ヨーロッパで予定されていた主なクレーコートの試合は全てキャンセルされた。

フランステニス連盟(FFT)は独断でフレンチ・オープンをUSオープン終了の一週間後にスタートさせるとしたが、この決断は案の定、他のテニス運営団体から非難を浴びた。
「今は単独的に行動するときのではなく、一致団結して行動すべき時。
コロナウイルスの影響に関する全ての決定には、試合関係者の適切な協議と観察が必要」
とフレンチ・オープン以外のグランドスラム大会(全豪オープン、ウィンブルドン、USオープン)そしてATP、WTA、ITF(国際テニス連盟)が共通見解を発表した。

現時点で日程にある次のグランドスラム大会は、6月29日からのウインブルドン、そして8月31日からのUSオープンだが、果たして予定通り開催できるか微妙なところ、事態を検討・分析している。

6月8日発表のATP、WTAランキングは、2020年東京オリンピック出場権が決まる大事なものだったが、新たな通知があるまで凍結された。

どうなる東京オリンピック?

東京オリンピック・テニスのシングルスは、6月8日発表の世界ランキングで、1ヶ国および地域最大4人まで計56人が選ばれる。

ATPは3月9日付WTAは同月16日付の世界ランキングを凍結すると発表している。中止されたATP/WTA共催のインディアンウエールズ、マイアミなどの2019年に獲得したポイントは保証される。

しかし、7日決勝のフレンチ・オープンまで大会が開催されないとなると、どの時点での世界ランキングが採用されるのか、まだ決定通知はない。

それより、肝心な東京オリンピックが開催できるのか?延期になるのか微妙な段階だ。延期になればすでに決まっている2021年テニス大会カレンダーを変えなくてならない。

日本人プレーヤーランキング

<<日本男子>>(3/9付け)
31位 錦織圭(日清食品)
48位 西岡良仁(ミキハウス)
87位 杉田祐一(三菱電機)
90位 内山靖崇(北日本物産)
112位 ダニエル太郎(エイブル)
117位 添田 豪(GODAI)
155位 伊藤竜馬(北日本物産)
225位 綿貫陽介(日清食品)
233位 守屋宏紀(北日本物産)
272位 関口周一(Team REC)
日本人ATPランキング

男子ダブルス
58位 マクラクラン勉(イカイ)
ATPダブルス

<<日本女子>>
10位 大坂なおみ(日清食品)
72位 日比野菜緒(ブラス)
76位 土居美咲(ミキハウス)
142位 奈良くるみ(安藤証券)
166位 日比万葉(グラムスリー)
189位 内藤祐希(亀田製菓)
208位 村松千裕(グラムスリー)
241位 岡村恭香(橋本総業)
243位 大前綾希子(島津製作所)
271位 清水綾乃(Club MASA)
WTAランキング

女子ダブルス
22位 青山修子(近藤乳業)
25位 柴原瑛菜(橋本総業)
60位 二宮真琴(エディオン)
68位 日比野菜緒(ブラス)
73位 加藤未唯(ザイマックス)
82位 土居美咲(ミキハウス)
WTAダブルス・ランキング

ヨーロッパのクレーシーズンは中止となった

記事:塚越亘 塚越景子 写真 TennisJapan