9月4日、2020 USオープン 5日目。
2018年のUS オープンチャンピオン、大坂なおみ(日清食品)は18歳、137位のM・コスチュク(ウクライナ)に大苦戦するが、3年連続で16強入りした。
8強をかけた4回戦の対戦相手は、21位のA・コンタベイト(エストニア)。対戦成績は大坂の4勝0敗だが、前週の準々決勝では、ファイナル・セット7-5と苦戦している。
16強になっている第6シードの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組は8強入りをかけて、カーター(アメリカ)/ステファニー(ブラジル)と今晩真夜中に対戦する。
大坂なおみ苦戦するも勝利!
<<USオープン3回戦>>
◎大坂なおみ 6-3 6-7(4) 6-2 ●M.Kostyuk(UKR)
コスチュクは2002年生まれ18歳。
14歳で全豪オープンのジュニア優勝。
次の年、15歳では全豪オープン予選を勝ち上がり3回戦に進出している。
将来有望な選手だ。
大坂は第1セットを6-3で取る。
第2セットの第4ゲーム、コスチュクのサーブでは15-40となり、合計6回も大坂にブレーク・ポイントを握られながらも、7回のデュースの末にキープした。
ここから流れが変わり、それまで一度もコスチュクはブレーク・ポイントを掴めなかったが、
先にブレークし、一時5-3とリードする。
大坂も意地で踏ん張りブレーク・バック。
第2セットはタイブレークに持ち込まれた。
タイブレークでも大坂に先にミニブレークされるが、コスチュクが7-4でタイブレークを取った。
コスチュクは一つ一つの技術がしっかりしているだけでなく、諦めない精神力も持ち合わせている。
第2セットでは、大坂は心が乱れたか?思わずラケットをコート上に投げつけるシーンを2度見せた。
大坂は、ファイナル・セットでも1-2、自分のサーブで0-40と大ピンチになる。
デュースに持ち込むも、もう2度、合計5回のブレーク・ポイントを握られた。
「もし相手が取っていたらどうなっていたか」と大坂は振り返る。
一年前、コーチを解任したりして精神的に落ち着きのないころの大坂なら、ここで踏ん張り切れなかったのではないか?
そこを踏ん張りきると、コスチュクの勢いは落ちる。
大坂は1-2から5ゲームを連取、16強となった。
青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組
青山/柴原組は16強になったが、
男子ダブルスのマクラクラン勉(イカイ)/バンブリッジ(英国)組、女子の日比野菜緒(ブラス)/二宮真琴(エディオン)組は1回戦で敗れた。
女子ダブルスドロー
賞金総額$53,402,000(約60億円)
会場:USTA Billie Jean King ナショナルテニスセンター
NY現地時刻(時差-13時間)
本戦:8/31 - 9/13,2020
<<女子4回戦>>
17]A.Kerber(GER) vs 28]J.Brady(USA)
8]P.Martic(CRO) vs 23]Y.Putintseva(KAZ)
4]大坂なおみ vs 14]A.Kontaveit(EST)
6]P.Kvitova(CZE) vs S.Rogers(USA)
A.Cornet(FRA) vs T.Pironkova(BUL)
3]S.Williams(USA) vs 15]M.Sakkari(GRE)
20]K.Muchova(CZE) vs V.Azarenka(BLR)
2]S.Kenin(USA) vs 16]E.Mertens(BEL)
女子ドローPDF
シングルス賞金(男女同額)
優勝:$3,000,000(3.3億円)
準優勝:$1,500,000(1.6億円)
ベスト4:$800,000(1億円)
ベスト8:$425,000(4600万円)
4回戦:$250,000(2700万円)
3回戦:$163,000(1800万円)
2回戦:$100,000(1100万円)
1回戦:$61,000(670万円)
賞金ブレークダウン($1=約110円)
錦織圭(日清食品)、西岡良仁(ミキハウス)はヨーロッパ、9月8日からオーストラリア、キッツビュールで行われるATP250 ジェネラリ・オープンに出場予定。
記事:塚越亘 塚越景子 写真 ©US OPEN