9月30日, 10月1日 全仏オープン2回戦が行われ、錦織圭(日清食品)は初戦に続く4時間のフルセットの末に、74位の S・トラバグリア(28歳、イタリア) に4-6、6-2、6-7(7)、6-4、2-6で惜敗した。錦織の総獲得ポイントは2ポイント多かったが敗れた。
初戦ではツアー期待の最高ランキング17位の20歳に勝利した西岡良仁(ミキハウス)だったが、主催者推薦で出場のフランスの20歳、ランキングは239位の H・ガストンに 4-6、6-7(4)、6-3、2-6で競り負け全仏オープン初の3回戦進出を逃した。
日比野菜緒(ブラス)は初戦でUSオープンで大坂なおみ(日清食品)を苦しめた18歳に勝ったが、第30シードの O・ジャバー(チュニジア) に第1セットは6-5、自分のサーブと勝つチャンスがあるように思えたが6-7(4)、4-6で敗れた。
錦織圭 2ポイント多かったが敗退
まだまだ実戦不足ながら手応え
<<2回戦>>
●錦織圭 4-6 6-2 6-7(7) 6-4 2-6 ◎S・トラバグリア
1回戦での錦織の総獲得ポイントは135、エバンズは138。エバンズが3ポイント多くとっていたが、勝者は錦織だった。1回戦データー
この2回戦は勝者 S・トラバグリア(イタリア、74位) の獲得ポイントは156、錦織は158と2ポイント多かったが敗者になった。2回戦データー
ここがテニスのおもしろさだろう。錦織は勝負強いので獲得ポイントは少なくても勝っている。
2018年のUSオープン準々決勝では 8ポイントも少なくチリッチを破る。8ポイントとは2ゲームにあたる差だ。
その逆は滅多に起こらないがここで起きてしまった。
怪我とリハビリで1年以上ツアーを離れ、復帰戦から全仏オープンまで4大会、計6試合では実戦不足だった。
第3セットは最初のサーブを落としたがタイブレークに持ち込み、6-4とリード。3本のセットポイントがあったが、7-9で落とす。
第4セットを取り返すが、1回戦の3時間49分、2回戦は3時間53分、合計7時間41分の連続でのマラソン試合はきつく、ファイナル・セットでは動きが鈍くなった。勝てば赤土の王者ナダルとの対戦だったが。
合計10セットの貴重な実戦を「5セットを2回できたので良かったと」と錦織は前向きに捉える。
「まだまだ自分のいいときには、全く達していないが、
(復帰してから)今までの中で一番、いい試合」と手応えを感じている。
「練習ではいいプレーができても、
試合ではそのプレーがそこそこだったり。
それらは焦ってもしょうがない、試合で取り戻すだけ」
と、気持ちを切り替え、次戦、10月12日にロシアで行われるATP500 室内ハードコート大会「サンクトペテルブルクオープン」に出場する。
西岡良仁 期待の20歳破るが
無名の20歳に悔しい敗戦
<<2回戦>>
●西岡良仁 4-6 6-7(4) 6-3 2-6 ◎H・ガストン
西岡、初戦ではツアー期待の最高ランキング17位の20歳 F・オジェアリアシム(カナダ) の良さを封印して勝利したが、挑戦する立場から20歳、ランキングは239位の H・ガストン(フランス) に挑戦を受けると西岡の良さを発揮できずに敗れた。
苦戦を強いられていた西岡だったが、第2セットでガストン5-3リードから3ゲーム連取で挽回、
ガストンの5-6のサーブながらセットポイントを西岡は3回握るなどチャンスはあったのだが。
西岡は22回のブレーク・チャンスがあったが、成功はしたのは5回だけだった。
西岡を破ったガストンは3回戦で、なんと2015年の全仏オープン覇者で第16シードのワウリンカ(スイス)を2-6、6-3、6-3、4-6、6-0で破り16強となった。
「自分のテニスをやろうと思っていたけど、まさか勝つことができるとは」と快進撃を続けるガストンは、4回戦で2週間前にUSオープンチャンピオンとなった第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。
日比野菜緒
プレーできることに感謝
<<2回戦>>
●日比野菜緒 6-7(4) 4-6 ◎30]O・ジャバー(チュニジア)
前哨戦ではグランドスラム大会優勝経験者二人を破り4強入り、ここでは初の全仏オープンの初戦突破。
「クレーコートでの苦手意識がなくなった。
これからもプレーできることに感謝し、戦いたい」とコロナ禍を経験し、テニスできることに喜びを見出した日比野菜緒だ。
賞金総額€38,000,000(約47億円)
優勝賞金:€1,600,000 (約2.4億円)
準優勝:€850,500(1.1憶円)
ベスト4:€425,250(5300万円)
ベスト8:€283,500(3500万円)
4回戦:€189,000(2400万円)
3回戦:€126,000(1600万円)
2回戦:€84,000(1100万円)
1回戦:€60,000 (約750万円)
本戦:男女128ドロー
赤土クレー
会場:Rolandgarros
本戦:9/27 - 10/, 112020
パリ現地時刻(時差-7時間)
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
<<男子2回戦>>
◎S・トラバグリア(イタリア) 64 26 76(7) 46 62 ●錦織圭
◎H・ガストン(フランス) 64 76(4) 36 62 ●西岡良仁
<<1回戦>>
◎錦織圭 16 61 76(3) 16 64 ●32]D・エバンズ
◎西岡良仁 75 63 63 ●19]F・オジェアリアシム(カナダ)
◎A・バラージュ(ハンガリー) 62 63 75 ●内山靖崇
◎28]C・ルード(ノルウェー) 61 63 61 ●杉田祐一
男子ドローnet版 男子ドローPDF
<<女子2回戦>>
◎30]O・ジャバー(チュニジア) 7-6(4) 6-4 ●日比野菜緒
<<1回戦>>
◎日比野菜緒 64 60 ●Q]M・コスチュク(ウクライナ)
◎13]P・マルティッチ(クロアチア) 76(2) 75 ●土居美咲
USオープン女王の大坂なおみは欠場。
女子ドローnet版
女子ドローPDF版
ドロー
<<予選>>
女子は奈良くるみ、日比万葉、内藤祐希、村松千裕、男子ではダニエル太郎、添田豪、守屋宏紀、伊藤竜馬、綿貫陽介が挑戦したが敗れた。
女子予選ドロー
男子予選ドロー
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記事:塚越亘/塚越景子/T.Terashima/Y.Morishita photo:Hiroshi Sato