2月14日(日)、「全豪オープン」
女子シングルス4回戦が行われ、大坂なおみ(日清食品)は第14シードのG・ムグルサ(スペイン)にマッチポイントを2回連続で握られながらも4-6、6-4、7-5の大逆転勝ち、優勝した2019年以来2年ぶりのベスト8入りを決めた。
準々決勝では71位の謝淑薇(台湾)と対戦する。
対戦成績は、大坂の4勝1敗だが、大坂は「(謝選手は)見ていて楽しいけど、対戦するのは楽しくない」と警戒する。(インタビューの様子)
その試合は16日(火)センターコートの第一試合、12時半からとなった。2月16日 オーダー・オブ・プレー(日本時間だと10時半からNHK、WOWOWで生放送予定)。
女子ダブルスでは第7シードの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組が第12シードを破り、グランドスラム大会では昨年の全仏オープンに続いて8強になった。
車いすテニスが開幕し、男子世界1位の国枝慎吾(ユニクロ)、女子では世界2位の上地結衣(三井住友銀行)、同7位の大谷桃子(かんぽ生命)などが準決勝に勝ち上がった。(男子車イステニスドロー、女子車イステニスドロー)
大坂なおみ
大ピンチ
15-40とマッチポイント握られた!
ムグルサは大坂がまだ優勝していない全仏オープン(2016年)とウィンブルドン(2017年)のチャンピオンだ。その試合をまだツアーで活躍できていなかった大坂は憧れの眼で見ていたと言う。
「対戦したかった。楽しみにしている」と大坂、
試合が始まると大坂は第1セットを落とすと、第2セットもオープニングゲームを先にブレークされる展開。
流れは悪かったが、第4ゲームをブレーク・バック、2-2とし、第10ゲームもデュースの末にブレーク6-4で第2セットを取り返した。
セットオールに持ち込んだ大坂だが、第5ゲームを先に落とす。
15-40になった時は思わずラケットを放り投げてしまう。
前のゲームでチャンスがありながらブレークできなかったフラストレーションだろうか?
3-5、大坂のサーブで15-40とマッチポイントを握ぎられる。
最初のマッチポイント、「サーブに集中しないと」とTへ時速191kmサービス・エース、
続く2度目のマッチポイント、ファースト・サーブをフォルトし、セカンドサーブを攻められるも、8回のラリー戦後にポイントを取りデュースに持ち込む。
ゲームポイントではTへサービス・エースを決めて4-5とした。
2度のマッチポイントをセーブしたが、ムグルサの5-4、サービング・フォ・ザ・マッチ。
まだまだこれから。
しかしマッチポイントを逃したムグルサが冷静沈着にプレーできるだろうか?
ムグルサのショットは僅かにロングやネットに、デュース後に15回のラリー戦を大坂が制しブレーク、5-5にする。
どちらに転ぶか最後までわからないグランドスラムチャンピオン同士の戦いは2時間の大接戦の末に大坂が勝利した。大坂vsムグルサ ポイント詳細
大坂 ムグルサ 試合を振り返る
本戦:2/8(月) - 2/21(日)
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
【準々決勝】
1]A・バーティー(AUS) vs 25]K・ムチョバ(CZE)
22]J・ブレイデイ(USA) vs J.ペグラ(USA)
3]大坂なおみ vs 謝淑薇(TPE)
2]S・ハレプ(ROU) vs 10]S・ウィリアムズ(USA)
<<4回戦>>
◎1]A.Barty(AUS) 63 64 ●S.Rogers(USA)
◎25]K.Muchova(CZE) 76(5) 75 ●18]E.Mertens(BEL)
◎22]J.Brady(USA) 61 75 ●28]D.Vekic(CRO)
◎J.Pegura(USA) 63 36 63 ●5]E.Svitolina(UKR)
◎謝淑薇(TPE) 64 62 ●19]M.Vondrousova(CZE)
◎3]大坂なおみ 46 64 75 ●14]G.Muguruza(ESP)
◎10]S.Williams(USA) 64 26 64 ●7]A.Sabalenka(BLR)
◎2]S.Halep(ROU) 36 61 64 ●15]I.Swiatek(POL)
<<3回戦>>
◎1]A.Barty(AUS) 62 64 ●29]E.Alexandrova(RUS)
◎S.Rogers(USA) 64 63 ●21]A.Kontaveit(EST)
◎18]E.Mertens(BEL) 62 61 ●11]B.Bencic(SUI)
◎25]K.Muchova(CZE) 75 75 ●6]Ka.Pliskova(CZE)
◎28]D.Vekic(CRO) 57 76(2) 64 ●K.Kanepi(EST)
◎22]J.Brady(USA) 61 63 ●Q]K.Juvan(SLO)
◎J.Pegula(USA) 62 61 ●K.Mladenovic(FRA)
◎5]E.Svitolina(UKR) 64 60 ●26]Y.Putintseva(KAZ)
◎謝淑薇(TPE) 64 26 75 ●Q]S.Errani(ITA)
◎19]M.Vondrousova(CZE) 62 64 ●S.Cirstea(ROU)
◎14]G.Muguruza(ESP) 61 61 ●Z.Diyas(KAZ)
◎3]大坂なおみ 63 62 ●27]O.Jabeur(TUN)
◎7]A.Sabalenka(BLR) 63 61 ●A.Li(USA)
◎10]S.Williams(USA) 76(5) 62 ●A.Potapova(RUS)
◎15]I.Swiatek(POL) 64 63 ●F.Ferro(FRA)
◎2]S.Halep(ROU) 61 63 ●32]V.Kudermetova(RUS)
女子本戦ドロー
ドローPDF
その他ドロー
青山修子/柴原瑛菜組
全仏オープンに次ぎグランドスラム大会8強
◎青山/柴原 6-2 6-4 ●カーター(米国)/ステファニ(ブラジル)
相手は、1月のアブダビオープンの決勝で戦ったペア。
「その時の反省を生かし、同じミスをしないように頑張った」とストレート勝利8強となった。
今季は11戦負けなしの11連勝だ。
ダブルスドロー
記事:塚越亘/塚越景子 写真 by H.Sato/TennisJapan