森田あゆみ(テニス)
5月26日にフランス・パリで開幕した全仏オープン(ローランギャロス)の1回戦で、森田あゆみ(日本、44位)が、ユリア・プティンツェワ(カザフスタン、98位)に、2-6、3-6で敗れ3年連続の初戦突破はならなかった。

18歳で、グランドスラム2大会目のプティンツェワは、トップスピンを利かせたフォアハンドストロークでムーンボールを多用し、体調がすぐれない森田は、その返球で多くのミスを犯した。動きが悪くポジショニングが中途半端になってしまいミスにつながった。

第1セットは、森田が一気に、0-5とされて、試合の流れを変えられずにセットを先取された。さらに、第2セットに入っても、森田のイライラがつのる展開が続いた。第1ゲームと第3ゲームに1回、第9ゲームに2回ブレークポイントがあったが、いずれも森田のミスでチャンスを逃した。逆に、森田は、第6ゲームでブレークを許し、最後までフラストレーションがたまる試合だった。

「今年のクレーの試合では、下がって、走って、しぶとくテニスをしていたんですけど、今日は反応も悪いし、動きも悪かった。いい状態の時だったら、打てるボールも、ただ返すだけになってしまった。高いボールを打たれた時に、判断が悪かった。打てない無理な打点のショットが多くなってしまいました」

昨年は、80位台までランキングを落とした森田だが、44位まで戻して、自己最高ランキングである40位の更新も視野に入れている。森田は、自分の実力が確実に上がっていることを自覚している。

「(自分の)実力は、ランキングどおりかなと思います。でも、前に40位へいった時よりも、自分の力としては、今の方が全然レベルの高いテニスをしていると思います。自分が良ければ、ランキングが高い選手にも勝てるチャンスはある」

ただ、年末ランキングが、本当の実力を測るものだと森田は語り、シーズン後半でのさらなる奮起が期待される。続くグラスシーズンでは、森田は、WTAのバーミンガム大会とセルトーヘンボス大会でプレーし、ウィンブルドンに入る予定だ。

※写真は、1回戦で18歳のプティンツェワに敗退した森田
Photo by Hiroshi sato
Text by Hitoshi ko

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