佐藤
リゾート地として名高いグアム諸島のヒルトングアムリゾート&スパにて、第3回グアムフューチャーズ大会が開催され、6月8日大会6日目を迎えダブルス決勝が行われた。
多くの日本勢が出場していた今大会。ダブルス決勝に進出してきたのは第1シードの井藤祐一/仁木拓人組と第2シードの佐藤文平/ 内山靖崇組と、日本勢同士がタイトルを争い、佐藤/内山組が7-6(2)、 6-4で井藤/仁木組を振り切りタイトルを獲得した。
現地の日本人などITFの1万ドル大会としては異例とも言える多くの観客が見守る中、最初にブレークに成功したのは井藤/仁木組。井藤と仁木はシングルスでもベスト4に進出するなど、今大会で好調な2人。対して、佐藤/内山組は今大会が初めてのペアリングだった。
「ブレークチャンスはあると思っていたし、慌てることなく落ち着いて自分たちのやることをやった」(内山)、「様子を見るのではなく、強い気持ちで跳ねかえしていくイメージで臨んだ」(佐藤)と試合後に語ったように、追いかける展開にも動じることなくブレークバックに成功すると、タイブレークの末に第1セットを先取する。
第2セットに入っても接戦は続き、両ペアとも気迫のプレーで一進一退の攻防となったが、終盤でブレークに成功した佐藤/内山組が逃げ切り、初めてのペアで初タイトル獲得となった。
「最初はいろいろと確認しながらだったが、大会が進むにつれて息があってきた。初めて組んで、初めて優勝できたのは最高の終わり方だった」と内山というと、佐藤は「(内山は)サーブが良くて、パンチがあって、僕が彼の打った球に対してしっかりと反応しようと心がけていた」と、大会を通してペアとしての完成度を高めた結果だった。
この日はダブルス決勝に先駆けてシングルス準決勝2試合も行われており、ノーシードの志賀正人が第5シードの井藤を4-6、6-0、6-3の逆転で下す番狂わせで決勝に進出を決めた。これで今大会のシングルス決勝に日本勢が名を連ねるのは、3大会連続となった。
志賀は決勝で第1シードのサケス・ミネニ(25歳、インド)と対戦する。ミネニはこの日、第4シードの仁木を6-4、7-6(4)で破り、決勝に進出していた。
※写真:上段、ダブルス準優勝の井藤/仁木組(左)と優勝した佐藤/内山組
下段、決勝に進出した志賀正人
フューチャーズ:Guam F1 Futures 2013
シングルス
決勝
サケス・ミネニ(インド)[1] vs 志賀正人
準決勝
サケス・ミネニ(インド)[1] 6-4 7-6(4) 仁木拓人[4]
志賀正人 4-6 6-0 6-3 井藤祐一[5]
準々決勝
○サケス・ミネニ(インド)[1] 6-2 6-3 ●菊池玄吾[6]
○仁木拓人[4] 6-2 6-4 ●佐藤文平[7]
○志賀正人 6-4 6-0 ●Woong-Sun JUN(韓国)[8]
○井藤祐一[5] 6-4 1-6 6-3 ●内山靖崇[2]
2回戦
○サケス・ミネニ(インド)[1] 6-1 6-4 ●奥大賢
○菊池玄吾[6] 6-1 6-0 ●Neishit VAKIL(インド)
○仁木拓人[4] 6-2 2-0 ret. ●Brendan MOORE(オーストラリア)(WC)
○佐藤文平[7] 6-4 7-6(4) ●Patrick DAVIDSON(米国)(WC)
○Woong-Sun JUN(韓国)[8] 6-2 6-3 ●中村錬[Q]
○志賀正人 6-0 6-7(4) 6-1 ●三橋淳[3]
○井藤祐一[5] 6-1 6-0 ●守谷総一郎[Q]
○内山靖崇[2] 6-2 6-2 ●長尾克己[Q]
1回戦
○サケス・ミネニ(インド) [1] 6-3 6-4 ●伊藤潤[WC]
○奥大賢 6-4 6-0 ●Bang-Ho SONG(韓国)[Q]
○Neishit VAKIL(インド) 6-3 6-2 ●Joshua CEPEDA(グアム)[Q]
○菊池玄吾[6] 6-7(6) 6-4 6-3 ●Jaymon CRABB(オーストラリア)[Q]
○仁木拓人[4] 6-2 7-5 ●David BARCLAY(オーストラリア)
○Brendan MOORE(オーストラリア)(WC) 6-0 6-0 ●福田勝志
○Patrick DAVIDSON(米国)(WC) 6-3 6-4 ●Colin SINCLAIR(米国)
○佐藤文平[7] 6-3 6-3 ●Daniel LLARENAS(グアム)(WC)
○Woong-Sun JUN(韓国)[8] 6-2 6-1 ●Matthew LANGLEY(オーストラリア)
○中村錬[Q] 6-2 4-6 6-4 ●松田隼人[Q]
○志賀正人 6-0 6-1 ●Eric VEHOVEC(カナダ)
○三橋淳[3] 6-3 4-6 6-4 ●Thomas SHUBERT(米国)
○井藤祐一[5] 6-3 6-2 ●竹島駿朗
○守谷総一郎[Q] 6-2 6-4 ●ドミニク・ハバティ(スロバキア)
○長尾克己[Q] 7-5 6-0 ●Zhao Yang WANG(中国)
○内山靖崇[2] 6-1 6-0 ●高橋優
ダブルス
決勝
○佐藤文平/ 内山靖崇[2] 7-6(2) 6-4 ●井藤祐一/仁木拓人[1]
準決勝
○井藤祐一/仁木拓人[1] 6-4 7-5 ●菊池玄吾/ 竹島駿朗[3]
○佐藤文平/ 内山靖崇[2] 7-5 6-4 ●長尾克己/ 奥大賢[4]
準々決勝
○井藤祐一/仁木拓人[1] 6-3 6-0 ●三橋淳/志賀正人
○菊池玄吾/ 竹島駿朗[3] 6-2 6-0 ●Joshua CEPEDA (グアム)/ Colin SINCLAIR (米国)
○長尾克己/ 奥大賢[4] 7-5 6-2 ●Woong-Sun JUN (韓国)/ Bang-Ho SONG (韓国)
○佐藤文平/ 内山靖崇[2] 6-4 7-6 ●David BARCLAY (オーストラリア)/ Brendan MOORE (オーストラリア)
1回戦
○井藤祐一/仁木拓人[1] 6-2 6-2 ●Jaymon CRABB (オーストラリア)/ Saketh MYNENI (インド)
○三橋淳/志賀正人 6-1 6-3 ●Eric VEHOVEC (カナダ)/ Zhao Yang WANG (中国)
○菊池玄吾/ 竹島駿朗[3] 6-4 6-4 ●伊藤潤/松田隼人
○Joshua CEPEDA (グアム)/ Colin SINCLAIR (米国) 5-7 6-2[10-6] ●Jacob LAGMAN (フィリピン)/ Neishit VAKIL (インド)
○Woong-Sun JUN (韓国)/ Bang-Ho SONG (韓国) 6-4 6-0 ●Matthew LANGLEY (オーストラリア)/ Yu TAKAHASHI
○長尾克己/ 奥大賢[4] 6-2 6-2 ●守谷総一郎/中村錬
○David BARCLAY (オーストラリア)/ Brendan MOORE (オーストラリア) 6-3 6-2 ●Daniel LLARENAS (グアム) /Thomas SHUBERT (米国)
○佐藤文平/ 内山靖崇[2] 6-4 6-3 ●Patrick DAVIDSON (米国)/ Dominik HRBATY (スロバキア)