6月30日 新型コロナウイルスの感染拡大のため2019年以来2年ぶりに開催の「ウィンブルドン」

雨の為に3日目にずれ込んだ錦織圭 (日清食品)の1回戦が行われ、31歳の錦織はA・ポプリン(オーストラリア)を6-4、6-4、6-4で破り記念すべきグランドスラム大会100勝目を挙げた。
錦織の初めてのグランドスラム大会本戦でのプレーは2008年、18歳の時のウィンブルドン。
それ以来今年のウィンブルドンが42回目のグランドスラム大会本戦でのプレー、1回戦に勝ち、グランドスラム大会本戦での成績を100勝41敗とした。

内山靖崇(積水化学工業)の1回戦も行われ、内山はC・アルカラス(スペイン)に3-6、7-6 (4)、2-6、6-3、3-6のフルセットで惜敗、グランドスラム大会初勝利とはならなかった。

錦織は2回戦で第12シードのルード(ノルウェー)を破ったオーストラリアのJ・トンプソン、78位、27歳、身長183cm、最高ランキング43位と対戦する。

その試合は18番コート、11時開始の第2試合に入った。7月1日オーダー・オブ・プレー
西岡良仁(ミキハウス)の2回戦は第1試合、日比野菜緒(ブラス)の2回戦は第4試合。この日からダブルスも入りオリンピック出場を決めた青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組の試合も第1試合に入った。

錦織圭グランドスラム
100勝

<<男子1回戦>>
錦織圭 6-4 6-4 6-4 ●A・ポピリン

対戦相手のポピリンは全豪オープン直後のATP250シンガポールで、自身初のツアー優勝を遂げた21歳。成長著しい身長196cmの若手選手。
「サーブとフォアがすごい選手なので、その武器をなるべく使わせないようにしたい」と錦織。
7度のブレーク・ポイントをすべて凌いで錦織はストレートで勝利した。

グランドスラム通算100勝の感想を聞かれ、
「何も感じません(笑)
何と答えれば正解かわからないですけど」と錦織。

錦織のグランドスラム大会本戦デビューは2008年のウィンブルドン。

初めてのグランドスラム大会でプレーの錦織 photo Wataru Tsukagoshi/CANON EOS


18歳の錦織は、第1セットを奪いながら、腹筋を痛め、第2セットを落としたところで棄権。
その年は2月にデルレービーチ国際でツアー初優勝。

グランドスラム大会本戦初勝利は、2008年USオープン。
予選に名前があったが、試合が始まる前に本戦での欠場者が出て本戦入り。1回戦で第29シードのモナコ(アルゼンチン)を破り初勝利をあげると、3回戦では世界4位のフェレール(スペイン)を破るなど一気に16強になる。

最高成績は2014年のUSオープン準優勝。ウィンブルドンでは2018と2019年のベスト8が最高成績。
これで100勝41敗となった。錦織圭グランドスラム大会 本戦記録

内山靖崇 惜しかった

勝利まであと一息だった内山靖崇


<<男子1回戦>>
内山靖崇 3-6 7-6(4) 2-6 6-3 3-6 ◎C・アルカラス(スペイン)

アルカラスは、18歳。全豪オープンは予選から2回戦、全仏オープンは予選から3回戦まで勝ち上がる力のある、次世代期待の若手。
二人はポルトガルのチャレンジャーで対戦。内山vsアルカラス 対戦成績

試合は4時間18分の激戦だったが。試合データー

「相手の選手は将来トップ選手になるかと思います。
内山も頑張りましたが、
残念ながら、クレーで負けた相手に芝でリベンジ出来ませんでした」増田健太郎コーチ

記事:塚越亘/塚越景子/協力:大坪宏寿M.Otsubo Photo: H.Sato