8月10日 トロントでのATP1000、「カナダ・オープン」

1回戦が行われ、錦織圭(日清食品)はM・キツマノビッチ(セルビア)を6-4、6-7(5)、6-2のフルセットで破った。
「肩にちょっと痛みが」という状態ながら、力みのないスムーズなフォームのサーブでコースをつき、好調なフォアのストロークで勝ち切った。

2回戦では第7シードのH・ホルカチュ(ポーランド)と対戦する。対戦成績は錦織の2敗

厳しい予選を勝ち上がった西岡良仁(ミキハウス)だったが、ラッキールーザーのF・ティアフォー(アメリカ)に4-6、3-6で敗れた。
第1セット、4-5、うまく攻めた西岡、オープンに決められそうなボレーをネットしたのが痛かった。

錦織対ホルカチュの2回戦は11日の第4試合に入った。(日本時間12日の早朝5時ごろ)オーダー・オブ・プレー

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錦織圭 肩いたくても勝利

<<1回戦>>
◎錦織圭 6-4 6-7(5) 6-2 ●M・キツマノビッチ

M・キツマノビッチは21歳、59位。対戦成績は錦織の1敗
昨年9月ATP250キッツビューエル(クレーコート)の1回戦でキツマノビッチが4-6、6-4、6-2で勝っている。

錦織は東京オリンピック、ワシントン、トロントとここ15日で10試合目。

疲労から肩が痛いらしいが、力みないスムーズなフォームでのサーブに切れがある。
技巧派サーバー❓

錦織の調子は良さそう、第5ゲームをブレーク。

5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・セット、
短く返ってきたリターンを錦織はバックのジャックナイフでストレートに決め6-4で第1セットを取る。

第2セット

第2ゲームのサーブを落とすが、リターンから攻め、直ぐにブレーク・バック。

5-5、キツマノビッチのサーブ、40-0から錦織はデュースに持ち込んだが、キツマノビッチがキープ。

タイブレークに縺れる。

先にミニブレークを許し、1-4となるが、5-5とする。

ストロークをロングそしてネットし、錦織は5-7でタイブレークを落とす。

ファイナル・セット

最初のゲーム、ブレーク・ポイントを握られたが3回のデュースの末に錦織がキープ。

「第1ゲームをキープできたことが大きかった。
あそこから相手のダブルフォルトだったり、連続して自分がポイントを取れ、相手にプレッシャーがかかり、
2-0にできたことがむちゃくちゃ大きかった」と振り返る錦織。

10ポイント連取で40-0、1ポイント落としたが、3-0。

深く角度のあるリターンでブレーク、4-0とする。

角度をつけすぎたボレーをワイドにするなど、錦織はサーブ落とす。

1-4としたのは、ちょっともったいなかったが、第8ゲームもブレークし6-2で勝った。

西岡良仁 惜しかった

<<1回戦>>
●西岡良仁 4-6 3-6 ◎F・ティアフォー

F・ティアフォーは23歳、52位。予選決勝で敗れたが、S・コルダ(アメリカ)が腰痛で棄権したためラッキールーザーでの本戦入り。

西岡は予選決勝で元12位の試合巧者F・ロペス(スペイン)を7-5、7-6 (6)で破って本戦入りしてきた。

ティアフォのサーブで始まる

お互いにサービスキープが続き、4-4、ティアフォのサーブ、
ティアフォの角度あるボレーを西岡は全力疾走、角度つけて返す。
アウト?かと思われたがラインにかかっていて0-30とする。
次のポイント、ティアフォのセカンドサーブを西岡はミスした。

西岡、4-5、30-15の場面、
ティアフォのドロップ・ショットを西岡はストレートに返す、
ティアフォはそれをクロスに打つ、西岡はコースを読んでいたので、待ってました‼とボレーをオープンに打つ、
その簡単に思えるボールを西岡はネットにかけてしまった。

ブレークできそうでできない状態が続き、先に西岡が耐え切れず、惜敗した。
西岡の頭脳的なプレーを嫌がっていたティアフォだったのだが。

ATP Masters1000 カナダ・オープン
公式サイト:National Bank Open Presented by Rogers
賞金総額:$3,487,915(約4億円)
大会会場:Aviva Centre
期間:08/09-08/15/2021
トロント現地時刻(時差-13時間)
オーダー・オブ・プレー

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西岡良仁見事予選突破!
シングルス予選ドロー

マクラクラン勉/クラーセン組 出場
ダブルス・ドロー

肩は心配だが、テニスの調子は良い錦織圭

記事:塚越亘/塚越景子 Photo: National Bank Open Presented by Rogers