テニスの小学生日本一を決める『第39回 第一生命 全国小学生テニス選手権大会』の決勝が8月21日(土)に行われ、女子は石井心菜(東京都/北区立浮間小学校)、男子は中富奏太(大阪府/寝屋川市立第五小学校)が優勝した。

フルセットの決勝を制した石井(左)と5年生ながら準優勝となった駒田(右)

女子は第1シードの石井と第2シードの小学校5年生、駒田唯衣(愛知/一宮市立千秋東小学校)との決勝となった。第1セットを石井、第2セットを駒田が取り、ファイナルセットへもつれた中、勝負を分けたのは第3セットの1ゲーム目に展開された「長いデュースだった」と2人は口を揃える。

そのゲームを落とした駒田は「あれを取れていたらわからなかった」と振り返り、ものにした石井は「そこから確率が落ちていたサーブが入るように」なった。吹っ切れたかのようにスピードあるボールでプレースメントし、1ゲームも与えることなく優勝へと突き進んだ。

12歳以下で3冠(全国選抜ジュニア、全国小学生、全日本ジュニア)を狙う石井は「あー良かった」と率直な思いを語る。実は3冠を獲得したら両親から”欲しいものがもらえる”そうだ。それが何かは全日本ジュニア後のお楽しみ。「得意なハードコートなので頑張りたい」と意気込んだ。

優勝を決めた瞬間、ガッツポーズをとる中富(左)と準決勝で死闘を演じ、決勝へ進出した柳(右)

男子は「第1シードを倒すことを目標にしていた」という中富が、それを実現して決勝へ進出した。対する相手は、「全国大会は初めて」という柳宏優(埼玉/深谷市立深谷小学校)だ。第1セットは柳が5−2でリードするが、中富がコートに収めてくるテニスをしてきたことで、準決勝で3時間マッチを戦った柳のスタミナ面に影響が出始める。中富は「守るところは守り、攻めるところは攻める」テニスに徹し、第1セットのタイブレークをものにすると、第2セットも6−1でもぎ取り、全国制覇を成し遂げた。

試合後は「最高です」と笑顔を見せる中富だが「(どのようなことがあっても)僕の気持ちに変化はなかった」とメンタル面の波のなさが際立った。続く全日本ジュニアでも「チャンスボールでのミスを減らし、優勝を目指して頑張りたい」と冷静に語った。

 

■第39回 第一生命 全国小学生テニス選手権大会
日程 8月18日(水)〜21日(土)
会場 武蔵野ローンテニスクラブ(8月18日〜19日)
第一生命保険株式会社相娯園グラウンドテニスコート(8月20日〜21日)

・女子シングルス決勝 石井心菜 6-4 2-6 6-0 駒田唯衣

・女子シングルス準決勝
石井心菜 7-5 6-4 森下結有(三重/鈴鹿市立飯野小学校)
駒田唯衣 6-4 6-4 服部天寧(三重/四日市市立三重北小学校)

女子優勝石井、準優勝駒田、ベスト4森下、服部(左から)

・男子シングルス決勝 中富奏太 7-6(1) 6-1 柳宏優

・男子シングルス準決勝
中富奏太 6-4 6-4 丸山楓湊(東京/八王子市立みなみ野君田小学校)
柳宏優 6-4 5-7 6-3 天野雄太(東京/成城学園初等学校)

男子優勝中富、準優勝柳、ベスト4天野、丸山(右から)

取材・写真/保坂明美