プロテニスプレーヤー西岡良仁が大会ディレクターを務める『Yoshi’s CUP』の2日目が12月12日(日)、「三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿」にて開催された。
この日は前日のラウンドロビン戦でA・B各グループ1、2位の選手が決勝トーナメントを戦い、3、4位の選手が順位決定トーナメントを行った。
決勝は、両グループで1位通過した第1シードの松岡隼(桜田倶楽部)と、唯一の中学生である富田悠太(チェリーTC)との対戦に。
松岡は、前日にタイブレークを2度戦ったことを挙げ「昨日のようなプレーはしたくなかった」という思いで臨む。持ち味のスピードあるサービスとフォアで攻撃し試合のペースを掴む。
富田はスピンやフラット系など、ショットバリエーションを使って返球し、相手のミスを誘うという展開に。第1セット、お互い1ブレークずつのイーブンで迎えた5−5、松岡が富田のサービスをラブゲームでブレークし、そのまま7−5で第1セットを先行する。
続く第2セットはお互いの良さを出し合う中、3−3で得た唯一のブレークを松岡が守りきり、6−4で奪取。ショット全体のパワーとスピード、集中力の高さにおいて、上回る形となった。
優勝者は上限100万円の報奨支援金が贈られる。松岡は「年始の海外遠征で使わせていただき、なるべく早くグランドスラムジュニアに出場したい」と、プロになるためのプロセスの一つとして、有効に使うことを約束した。
なお、西岡が独自の視点で選んだ『西岡賞(報奨支援金)』には、宮崎県から出場した大岐優斗が選ばれ、目録が手渡された。
大会結果
取材/保坂明美 写真/長浜功明/Yoshi's CUP