森田あゆみ
31日、女子テニスツアーの12万5000ドルシリーズである南京女子オープンはシングルス2回戦が行われ、第4シードの森田あゆみ(23歳)がペトラ・マルティッチ(22歳、クロアチア)に6-7(7)、7-6(10)、6-4と7本のマッチポイントを跳ね返す逆転勝利、ベスト8に進出した。

第1セットをタイブレークで落とした森田は、4-5ダウンで迎えた第2セット第10ゲームで2本、5-6ダウンで迎えた第12ゲームで2本、さらにはタイブレークで3本と、元世界ランク42位のマルティッチに合計7本ものマッチポイントを握られたが、その全てのピンチを切り抜け、雨での中断もあった2時間57分の長丁場を制した。

身長181cmと長身のマルティッチに12本ものサービスエースを決められた森田は「タフな試合でした」と試合を振り返りつつ、「接戦だったけど、重要なポイントで、少しだけ良いプレーができた」と自らのプレーを評した。

今シーズンの森田は、年初の全豪オープンで3回戦に進出するなど順調な滑り出しを見せたが、夏以降は腰の故障もあり全米オープンも欠場するなど、満足な成績を残せていなかった。

ベスト8進出となった森田は、準々決勝で第8シードのアナ・スキミエドロバ(19歳、スロバキア)と対戦する。1回戦では尾﨑里紗(19歳)を破っているスキミエドロバは、イリーナ・カメリア・ベグ(23歳、ルーマニア)を6-0、6-0とダブルベーグルで下し、ベスト8入りを決めている。

「今週は彼女と練習をしていました」という森田。「彼女はとても若いのに、すでにトップ100に入っています。前の試合を快勝していますが、私も今週は良いプレーをしています。タフな試合になるでしょう」と次の戦いについてコメントしている。

この日は第6シードの土居美咲(22歳)も2回戦に臨んだものの、現在の世界ランクは300位である元世界ランク25位のジャーミラ・ガイドソバ(26歳、オーストラリア)の前に3-6、4-6のストレートで敗れた。この試合で土居は、13本ものブレークチャンスがあったが、そのうち1本しかブレークに結び付けられなかった。

シングルスでは敗退となった土居だが、地元選手とのペアで出場しているダブルスではベスト4に進出している。

南京女子オープン

シングルス
準々決勝

森田あゆみ[4] vs アナ・スキミエドロバ[8]

2回戦

〇森田あゆみ[4] 6-7(7) 7-6(10) 6-4 ペトラ・マルティッチ
〇ジャーミラ・ガイドソバ 6-3 6-4 土居美咲[6]

1回戦

〇アナ・スキミエドロバ[8] 7-5 6-4 尾﨑里紗
〇Ying-Ying Duan 6-3 6-2 クルム伊達公子[1]
〇森田あゆみ[4] 6-2 6-4 オルガ・サウチュク
〇土居美咲[6] 6-2 6-7(5) 6-4 Yi-Fan Xu

ダブルス
準々決勝

〇土居美咲/Yi-Fan Xu 6-3 6-1 Chen Liang/Sheng-Nan Sun

1回戦

〇土居美咲/Yi-Fan Xu 7-6(5) 6-2 イリーナ・カメリア・ベグ/ヤニナ・ウィックマイヤー
〇ペトラ・マルティク/ジェン・サイサイ[2] 6-2 6-3 尾﨑里紗/アナ・レナ・フリーサム

※写真は森田あゆみ(HPオープンにて撮影)
写真:テニスナビ