『リポビタン国際ジュニア in久留米 Supported by KIMIKO DATE × YONEX PROJECT』が、久留米総合スポーツセンターにて開催されており、12日に男女シングルス準決勝、男女ダブルス準決勝、決勝が行われた。

この大会は、ヨネックスが生涯契約を結ぶ、伊達公子とともに行っているジュニア育成プロジェクト、「リポビタンPresents 伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」の一環で、プロジェクトとしては愛媛、岐阜に続き3大会目となる。

シングルス準決勝は男女4試合のうち、3試合がファイナルセットへともつれ込む大熱戦となり、男子はITFジュニア初の決勝進出となる第1シードの三城貴雅と、第5シードの武藤守生が、岐阜大会に続いて決勝進出となった。

女子は第1シードの辻岡史帆、第2シードの松田鈴子が勝ち上がり、愛媛、岐阜に続き、同じカードの決勝となった。愛媛では辻岡、岐阜では松田が優勝している。2人は、すでに6度対戦経験があり、3勝3敗と良きライバルでもある。7度目の対戦はどちらに軍配が上がるのだろうか?

三城貴雅(みしろたかまさ)のコメント
「準決勝は、ファーストセットの最初にブレークされ、それを追う形になったのでメンタル的にも厳しかったです。ファイナルセットまでいきましたが、自分のテニスの調子は悪くなかったし、どこかでブレークできればチャンスがあると思って戦いました。内容的にも、メンタル的にも集中力がきれずに自分らしいテニスができたと思います。
明日は初めての決勝でワクワクと同時に結構緊張するかもしれませんが、思い切りのいいバックとフォアのエッグボールを使い、強気に前に入って戦いたいです」

ITFでは初の決勝進出となる三城貴雅

武藤守生(むとうしゅう)のコメント
「ファーストセットはいい感じでできたのですが、セカンドから相手が攻めてきて、守備的になってしまいました。ファイナルでは絶対に取りたいと思い、冷静になったので取ることができました。
ここのコートはよくお父さんと一緒に練習している場所なので、慣れているというのもあるし、戦いやすいと思っています。明日は優勝を目指して頑張ります」

シングルスでは2度目の決勝へ進出した武藤守生

辻岡史帆(つじおかしほ)のコメント
「最初にすごく打たれたので、その印象が強く、後ろに下がり過ぎてしまいました。途中からは、前に入って先に攻めるようにしました。5−2から2ゲーム取られたりしたので、もう少し早く終わらせたかったです。
松田さんとは、愛媛と岐阜の決勝で戦っていて、愛媛が優勝、岐阜が準優勝だったので、何としても勝ちたいです。攻める展開をもっと増やし、自分から勝ちを取りに行く試合をしたいです」

「攻める展開を増やしたい」と決勝への意気込みを語る辻岡史帆

松田鈴子(まつだりんこ)のコメント
「ファイナルセットまでいきましたが、自分にはまだ体力に余裕があったので、勝てたと思います。タイブレークでセカンドセットを落とした後に、気持ちを切り替えて、自分の得意な回り込みフォアをうまく使えたのが良かったです。
辻岡さんとはこの4か月間くらいで6回対戦していて、3勝3敗なので、明日は真っ向勝負で戦います。相手も結構打ってくる選手なので、気持ちで引かないよう、頑張ります」

「気持ちで引かないよう頑張りたい」と決勝を前に抱負を語る松岡鈴子

3月12日(土)の結果
■男子シングルス準決勝
三城貴雅 7-5 4-6 6-3 森田皐介(もりたこうすけ)
武藤守生 6-4 3-6 6-3 逸崎獅王(いつさきしおん)
■女子シングルス準決勝
辻岡史帆 6-4 6-3 田邑来未(たむらくるみ)
松田鈴子 6-1 6-7(5) 6-2 中岡咲心(なかおかさこ)

■男子ダブルス準決勝
森田皐介/中島稀里琥 6-2 6-4 畑泰成/神山宏正
角陽太/角南凌 7-6(7) 6-3 宮里琉星/武藤守生
■男子ダブルス決勝
森田皐介/中島稀里琥 6-1 6-4 宮里琉星/武藤守生

男子ダブルス優勝の中島(左)森田(右)ペア

■女子ダブルス準決勝
藤田佳乃/辻岡史帆 6-4 6-7(5) [10-6] 大山かほ/小山ほのり
新井あいり/田邑来未 6-1 6-4 吉田梨真/門脇優夏
■女子ダブルス決勝
藤田佳乃/辻岡史帆 6-4 4-6 [10-5] 新井あいり/田邑来未

3月13日(日)の対戦 9:00〜
■男子シングルス決勝
三城貴雅vs武藤守生
■女子シングルス決勝
辻岡史帆vs松田鈴子

 

取材・写真/保坂明美