『リポビタン国際ジュニア in久留米 Supported by KIMIKO DATE × YONEX PROJECT』が、久留米総合スポーツセンターにて開催され、3月13日、男女シングルス決勝が行われた。

この大会は、ヨネックスが生涯契約を結ぶ、伊達公子とともに行っているジュニア育成プロジェクト、「リポビタンPresents 伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」の一環で、プロジェクトとしては愛媛、岐阜に続き3大会目となる。

男子シングルスは、第5シードの武藤守生が、6-4、7-5で第1シードの三城貴雅を倒し、ITFジュニア初優勝を果たす。昨年12月の岐阜大会で準優勝となった武藤は、今回の地元、福岡での優勝に「岐阜では緊張しすぎて、あまりいいプレーができなかったのですが、今回は、よく練習しているコートでもあるので、落ち着いていいプレーができました」と、喜びをにじませた。

堅実なプレーと緩急でITF初優勝となった武藤守生

ITFジュニア初の決勝進出となった準優勝の三城貴雅

女子シングルスでは第1シードの辻岡史帆が、第2シードの松田鈴子に6-0、6-2で勝利し、昨年の愛媛大会に続き、2勝目を挙げる。

勝利を挙げた辻岡は、「今回の決勝では、一番自分らしい攻めるテニスができたと思います。いいテニスでこのような結果が出たので自信になりました」と笑顔を見せる。今後はさらにグレードの高い試合にチャレンジし、「18歳くらいにはプロの大会に出場したい」というビジョンも語った。

愛媛に続きITFジュニア2勝目を挙げた辻岡史帆

辻岡とは愛媛、岐阜と決勝で顔を合わせている松田鈴子。今回は準優勝となった

大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子さんは、「会場がハードコートの中でも遅いサーフェスということから、日本のプレーヤーがなかなか体験できないコートで試合ができたのは、ジュニアにとってもいい機会だったと思います。女子は3大会連続で同じカードになりましたが、ここでポイントを獲得して、さらにステージを上げていく選手が増えてきてほしいと、より強く感じた大会となりました」と総括した。

大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子さん

未来へ羽ばたくジュニア選手たちの歩みを止めないための、貴重なITFジュニア大会となっている。優勝した選手は、さらに上のレベルで戦う機会が得られるため、活躍の場がさらに広がっていくだろう。

■男子シングルス決勝
武藤守生[5] 6-4 7-5 三城貴雅[1]

■女子シングルス決勝
辻岡史帆[1] 6-0 6-2 松田鈴子[2]

 

取材・写真/保坂明美