6日、東京の有明テニスの森で開催されている全日本テニス選手権、大会4日目。男子シングルスの残り2回戦が行われ、第4シードの守屋宏紀(23歳、北日本物産)は、三橋淳(24歳、フリー)に6-2、6-3で勝利し準々決勝進出を果たした。
守屋はジュニア時代に三橋との対戦で勝利したが、プロ転向後は一昨年のフューチャーズ大会で対戦し2戦2敗としていた。今回の勝利で自身2度目となる全日本制覇に向けて大きな勝利となった。
また第3シードの伊藤竜馬(25歳、北日本物産)も遠藤豪(21歳、早稲田大学)に6-2、6-3で勝利し準々決勝進出を果たし、全日本初制覇に向けて快勝している。
錦織圭を除く日本男子のトップ選手全てがエントリーした今年の全日本テニス。昨年は世界ランク60位まで上り詰めた伊藤だったが、今大会では通算3度の決勝進出を果たしているが、いまだにタイトルには手が届いていない。
昨年の決勝で伊藤に勝利したディフェンディング・チャンピオンの杉田祐一(25歳、三菱電機)は今年は第2シードとして出場。第1シードだった添田豪が体調不良のために大会を欠場したため、実質的なトップシードとなった。その杉田は1回戦でベテランの松井俊英(35歳、ライフ・エヌ・ピー)との対戦に逆転で勝利を収めた、2回戦では仁木拓人(25歳、柴沼醤油販売)に6-3、6-2で勝利し勝利し準々決勝進出を果たした。
この日はシード勢では、今年大躍進を果たし活躍が期待された第5シードの関口周一(22歳、三菱電機)が吉備雄也(27歳、ノア・インドアステージ)と対戦し4-6、5-7で敗退し準々決勝進出はならなかった。また、初戦で鈴木貴男(37歳、イカイ)に7-5(5)、6-0で快勝した田川翔太(22歳、早稲田大学)は、2回戦でも第6シードの近藤大生(アイシン精機)に6-3、4-6、6-3で勝利し準々決勝進出を果たした。
全日本テニス選手権
男子シングルス
2回戦
○井藤祐一 6-7(7) 6-3 6-2 ●佐藤文平
○田川翔太 6-3 4-6 6-3 ●近藤大生
○伊藤竜馬 [3]6-2 6-3 ●遠藤豪
○吉備雄也 6-4 7-5 ●関口周一[5]
○内山靖崇 [7] 6-3 6-1 ●小ノ澤新
○守屋宏紀 6-2 6-3 ●三橋淳
○西岡良仁 6-4 6-7(4) 6-2 ●片山翔 [8]
○杉田祐一 [2]6-2 6-3 ●仁木拓人
1回戦
○杉田祐一[2] 3-6 7-5 6-1 ●松井俊英
○伊藤竜馬[3] 7-5 6-4 ●斉藤貴史
○守屋宏紀[4] 6-2 6-4 ●綿貫裕介
○関口周一[5] 6-2 6-2 ●志賀正人
○近藤大生[6] 6-2 2-6 6-2 ●江原弘泰
○内山靖崇[7] 6-1 6-1 ●河内一真
○片山翔[8] 6-2 6-0 ●佐野光
○小ノ澤新 7-6(2) 6-0 ●竹内研人
○佐藤文平 6-3 6-2 ●ロンギ正幸
○仁木拓人 6-2 6-3 ●菊池玄吾
○井藤祐一 6-4 6-3 ●喜多元明
○三橋淳 7-5 6-1 ●宮崎雅俊
○吉備雄也 6-0 6-1 ●加藤乃己
○田川翔太 7-5(5) 6-0 ●鈴木貴男
○西岡良仁 6-0 6-2 ●奥大賢
○遠藤豪 6-3 6-4 ●長尾克己
男子ダブルス
準々決勝
○江原弘泰/佐野紘一 6-3 6-3 ●上杉海斗/矢多弘樹
○井藤祐一/田川翔太 6-3 6-4 ●奥大賢/長尾克己
1回戦
○上杉海斗/矢多弘樹 3-6 7-6(10) 6-1 ●近藤大生/松井俊英[1]
○井藤祐一/田川翔太 6-3 6-4 ●小ノ澤新/仁木拓人[3]
○伊藤竜馬/守屋宏紀[4] 6-1 6-3 ●三輪大介/森田直樹
○片山翔/佐藤文平 6-1 6-3 ●喜多文明/酒井祐樹
○竹内研人/綿貫裕介 6-4 6-3 ●高田航輝/矢野隆志
○近藤大基/志賀正人 7-5 6-1 ●笹井正樹/野口政勝
○奥大賢/長尾克己 7-5 6-2 ●菊池玄吾/竹島駿朗
○江原弘泰/佐野紘一 6-1 7-6(6) ●一藤木貴大/ロンギ正幸
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場
記事:長嶋秀和