6日、大会3日目を迎えた男子テニスツアーの最終戦であるATPツアー・ファイナルはロンドンのO2アリーナでグループAのシングルス2試合が行われ、第1シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)が第7シードのスタニスラス・ワウリンカ(28歳、スイス)を7-6(5)、7-6(6)の接戦で下し、決勝トーナメント進出だけでなく年度末ランキングで通算3度目の1位となることを確定した。

ナダルはこれまでに2008年と2010年にも世界ランク1位でシーズンを終えたことがあり、今年で3度目での1位フィニッシュ。また、史上初となる世界ランク1位の座から陥落してからの1位復帰を2度達成したことになる。

ロジャー・フェデラー(32歳、スイス)、ノバク・ジョコビッチ(26歳、セルビア)、そしてナダルのいずれかが世界ランク1位でシーズンを終えるのは、今年で10年連続となった。

今年2月に膝の怪我から7か月振りにツアー復帰を果たしていたナダル。世界ランク5位での復帰となったが、その後は10大会でタイトルを獲得するなど、驚異的なペースで勝ち星を重ね、10月に世界ランク1位の座をジョコビッチから奪い取っていた。

もう一方の試合ではともに初戦で敗戦していた第3シードのダビド・フェレール(31歳、スペイン)と第5シードのトマーシュ・ベルディハ(28歳、チェコ)が対戦。2年ぶりのベスト4進出を目指すベルディハが6-4、6-4のストレートで勝利、決勝トーナメントへ望みをつないだ。

今年で4度目のツアー・ファイナル出場となるベルディハは、4年連続で初戦を落としているが、4年連続で第2戦に勝利している。

グループAは勝ち抜けが決まったナダル以外では、ベルディハとワウリンカの2名に決勝トーナメント進出の可能性が残されている。ここまで2敗となったフェレールは、最終戦を前にグループステージでの敗退が決まった。