7日、大会4日目を迎えた男子テニスツアーの最終戦であるATPツアー・ファイナルはロンドンのO2アリーナでグループBのシングルス2試合が行われ、第6シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)が第8シードのリシャール・ガスケ(27歳、フランス)に6-4、6-3のストレートで勝利、決勝トーナメント進出に望みをつなげた。

一昨日には、第1シードのノバク・ジョコビッチ(26歳、セルビア)にフルセット負けを喫していたフェデラー。「リシャールは高さとスピンを本当に上手に使うから、いい仕事をしていたね。良い選手に対してストレートで勝てた。こういった試合が、今の僕には必要だと思う」

第1セットを先取したフェデラーは第2セット序盤でブレークに成功すると、ゲームカウント5-3で迎えた第9ゲームでこの日4度目のブレークを奪い、1時間21分で勝利を収めた。

もう一方の試合では、初戦でフェデラーに勝利していたジョコビッチが、第4シードのフアンマルティン・デルポトロ(25歳、アルゼンチン)に6-3、3-6、6-3のフルセットで勝利、ラウンドロビン通算2勝目をあげるとともに、グループBの勝ち抜けを決めた。

大会連覇を目指すジョコビッチは「準決勝に進出できたことは、間違いなくポジティブなこと。グループステージ最後の試合も、勝利したい」と、次戦も全力で戦い抜くことを宣言した。

土曜日に行われるグループステージ最後の対戦では、フェデラーとデルポトロの試合の勝者が決勝トーナメントに進出することとなる。

上位8名しか出場できない今大会。大会は8名を2つのグループ(グループAとグループB)に分け、総当たりでの予選リーグを行い、それぞれのグループの上位2名が決勝トーナメントに進出する。また賞金額も破格となっており、全勝で優勝すると合計192万3000ドルを手にすることとなる。