9日、東京の有明テニスの森で開催されている全日本テニス選手権、大会7日目。男子シングルス準決勝の2試合が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードの杉田祐一(25歳、三菱電機)に6-4、6-4で勝利し準決勝進出を果たした西岡良仁(18歳、ニックインドアテニスカレッジ)は、世界ランク177位、第4シード、2011年優勝の守屋宏紀(23歳、北日本物産)と対戦し6-2、3-6、6-2で勝利し89年優勝の谷沢英彦以来、24年ぶりの10代での決勝進出を果たした。

西岡は、錦織圭と同じ米フロリダのIMGアカデミーを練習拠点とし、錦織の元コーチグレン・ワイナーに指導を受けるなど、錦織に近づく活躍を果たしている。昨年は全米オープンジュニアでベスト4の活躍を遂げ、今年はメキシコのフューチャーズで予選から全試合ストレート勝ちで優勝、米国のフューチャーズでもベスト4の活躍を果たしている。 3月のマイアミではATPツアーのマスターズ大会の予選に参戦するなど活躍を果たしている。守屋との対戦では昨年の慶應チャレンジャーにてわずか48分で2ゲームしか奪えずに敗退していた。

また第3シードの伊藤竜馬(25歳、北日本物産)は、一昨年に続いてのベスト4進出を果たした田川翔太(22歳、早稲田大学)と対戦し7-5、6-3で勝利し決勝進出を果たした。

錦織圭を除く日本男子のトップ選手全てがエントリーした今年の全日本テニス。昨年は世界ランク60位まで上り詰めた伊藤だったが、今大会では通算3度の決勝進出を果たしているが、初優勝なるか注目の今大会。

全日本テニス選手権

男子シングルス

準決勝

伊藤竜馬[3]7-5 6-3 ●田川翔太
西岡良仁 6-2 3-6 6-2 ●守屋宏紀[4]

準々決勝

伊藤竜馬 [3]7-6(7)6-4 ●吉備雄也
守屋宏紀[4]6-2 6-4 ●内山靖崇[7]
田川翔太 6-4 6-3 ●井藤祐一
西岡良仁 6-4 6-4 ●杉田祐一 [2]

2回戦

井藤祐一 6-7(7) 6-3 6-2 ●佐藤文平
田川翔太 6-3 4-6 6-3 ●近藤大生
伊藤竜馬 [3]6-2 6-3 ●遠藤豪
吉備雄也 6-4 7-5 ●関口周一[5]
内山靖崇[7] 6-3 6-1 ●小ノ澤新
守屋宏紀[4] 6-2 6-3 ●三橋淳
西岡良仁 6-4 6-7(4) 6-2 ●片山翔 [8]
杉田祐一 [2]6-2 6-3 ●仁木拓人

1回戦

杉田祐一[2] 3-6 7-5 6-1 ●松井俊英
伊藤竜馬[3] 7-5 6-4 ●斉藤貴史
守屋宏紀[4] 6-2 6-4 ●綿貫裕介
関口周一[5] 6-2 6-2 ●志賀正人
近藤大生[6] 6-2 2-6 6-2 ●江原弘泰
内山靖崇[7] 6-1 6-1 ●河内一真
片山翔[8] 6-2 6-0 ●佐野光
小ノ澤新 7-6(2) 6-0 ●竹内研人
佐藤文平 6-3 6-2 ●ロンギ正幸
仁木拓人 6-2 6-3 ●菊池玄吾
井藤祐一 6-4 6-3 ●喜多元明
三橋淳 7-5 6-1 ●宮崎雅俊
吉備雄也 6-0 6-1 ●加藤乃己
田川翔太 7-5(5) 6-0 ●鈴木貴男
西岡良仁 6-0 6-2 ●奥大賢
遠藤豪 6-3 6-4 ●長尾克己

男子ダブルス
準決勝

片山翔佐藤文平 4-6 6-3 7-5 ●井藤祐一田川翔太

準々決勝

江原弘泰/佐野紘一 6-3 6-3 ●上杉海斗/矢多弘樹
井藤祐一田川翔太 6-3 6-4 ●奥大賢長尾克己
伊藤竜馬守屋宏紀[4] 6-1 6-1 ●近藤大基志賀正人[WC]
片山翔佐藤文平 6-2 6-3 ●竹内研人綿貫裕介

1回戦

○上杉海斗/矢多弘樹 3-6 7-6(10) 6-1 ●近藤大生松井俊英[1]
井藤祐一田川翔太 6-3 6-4 ●小ノ澤新仁木拓人[3]
伊藤竜馬守屋宏紀[4] 6-1 6-3 ●三輪大介/森田直樹
片山翔佐藤文平 6-1 6-3 ●喜多文明/酒井祐樹
竹内研人綿貫裕介 6-4 6-3 ●高田航輝/矢野隆志
近藤大基志賀正人 7-5 6-1 ●笹井正樹/野口政勝
奥大賢長尾克己 7-5 6-2 ●菊池玄吾竹島駿朗
江原弘泰/佐野紘一 6-1 7-6(6) ●一藤木貴大ロンギ正幸

混合ダブルス
準決勝

田川翔太今西美晴 6-0 6-2 ●ロンギ正幸瀬間友里加 [2]
奥大賢宮村美紀 [1] 6-2 6-1 ●一藤木貴大/荒木史織

準々決勝

ロンギ正幸瀬間友里加[2]2-6 6-2 [10-8] ●仁木拓人高雄恵利加
奥大賢宮村美紀 [1] 6-3 7-5 ●喜多元明二宮真琴
一藤木貴大/荒木史織 3-6 6-4[10-2]●松尾友貴加藤未唯
田川翔太今西美晴 3-6 6-2 [10-7]●片山翔牟田口恵美

※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場

記事:長嶋秀和