8月9日(火)、あざみ野ローンテニスクラブにて、杉山記一プロが主催する「ジュニア強化練習会」が行われた。本来なら100人規模のジュニアの大会を開催する予定だったが、コロナ禍において子どもたちの健康を優先して、やむなく中止、その中でもやれることを…という意図で、小規模の練習会に変更した。

この日は日本代表のコーチを務めた増田健太郎プロ、現在ジュニア指導をしている松尾友貴プロ、山崎千鶴プロ、そして杉山氏と豪華なメンバーで約20名のジュニアたちの指導にあたる。

また、協賛スポンサーである大正製薬株式会社の上原茂社長も現地に訪れ、子どもたちがテニスに打ち込む姿を視察した。

小学校低学年から高校生まで、集まった幅広い年齢層の参加者たちは、午前は基本ショット、午後はスマッシュ等の練習や、ゲームを行う。30度超えの気温の中、休息をとりながらも充実した内容となった。

増田健太郎プロは「今のプロたちは、みんなと同じ年代の頃に頑張って練習していました。テニスでも勉強でも、集中してしっかりやることが重要です。今日は1日練習しましたが、普段の練習は1〜2時間くらい。その時間を大切にしてください」とジュニアたちを激励した。

また、主催の杉山記一プロは「これだけのプロが揃い、練習会を行うということは、子どもたちにとって、あまりない経験だったかと思います。この日アドバイスを受けたプロからの重みのある言葉を心に刻んで、成長していってくれることを期待します。また、コロナ禍という状況の中での開催となりましたが、全てを中止にするのではなく、できることを継続していくことが、私たちの役割だと思います」と語り、今後もコンスタントに大会や練習会と開催していくことを望んだ。

気温が高くなったこの日は、凍らせたリポビタンアイススラリーが好評だった。

取材/保坂明美 写真/市野穣