18日、現役引退の意向と併せ、デビスカップ日本代表監督の就任会見を行った添田豪が、その経緯について公式メンバーシップ「
冒頭で「選手としてグランドスラムの予選は出ていたいという気持ちがあり、それをモチベーションとしていたのですが、今年のフレンチオープンの予選から漏れ、そこで気持ちが切れてしまった」と、再びランキングを上げる難しさをわかっているからこその思いを吐露する。
そして、2023年からのデ杯監督には立候補したと語る。
「色んな候補の方もいたと思いますが、(協会に)自分の気持ちと、こういうチーム作りをしたいと伝えました。自分が現役選手と近い関係の時にやりたいと思ったし、思い切った事をしたかったというのもあります。大変な仕事ですが、若いうちだからこそ100%力を注げるんじゃないかなと思い、監督に立候補しました」
デ杯で目指すところはまずはファイナルへの進出、そして「優勝」だと言う。個人戦を犠牲にし、日の丸を背負って戦う独特のプレッシャーの中で戦うことは、選手としても成長できる場であるとし、ジョコビッチやナダルを例に挙げ、「ダブルスでもあれだけ気合いを入れて戦う姿を見て、日本代表の選手も同じ気持ちで戦ってほしい」とフルメンバーで臨む意気込みを見せた。
監督としての本格的な稼働は、最後の公式戦となる全日本選手権を終え、12月のナショナルチームの合宿からとなる。10月上旬の楽天ジャパンオープンに関しては、「今のランキングでは入れないし、自分からワイルドカードをもらうこともありません。来年の監督としての立場での視察や、選手のサポートという形になると思います」と、あくまでも後進たちに譲る姿勢だ。
ツアー優勝こそないものの、ATP250でベスト4、チャレンジャー大会18勝、日本で育ったプレーヤーとして世界ランキング47位まで上昇させた。デ杯ではワールドグループで日本チームに史上初勝利をもたらしており、今後のデ杯代表、日本テニス界において心強い存在になることは間違いないだろう。
構成/保坂明美 協力/G.S Club https://www.mem.unlim.team/gosoeda