北海道・札幌市にて2週にわたり開催されるITFワールドテニスツアーM25「UCHIYAMA CUP」が、平岸庭球場(北海道札幌市)にて開催。3日は、シングルス準決勝2試合、ダブルス準決勝の2試合、計4試合が行われた。

男子シングルスは、第1シードの野口莉央(明治安田生命)が、第4シードの田沼諒太(橋本総業ホールディングス)と対戦し、6-4、7-5で勝利する。

もう一つの準決勝は第5シードの望月勇希(エキスパートパワーシズオカ)と、第7シード関口周一との対戦。第1セット0-6で落とした関口が、高低差をつけたショットで、地道に崩していき、6-2でセットオールに戻す。ファイナルセット、4-3の第8ゲームで長いデュースを制した関口が、そのまま押し切り、決勝進出を決めた。

ダブルスは第2シードの川上倫平/田島尚輝(マイシン/やまやコミュニケーションズ)、第4シードの仁木拓人/柚木武(三菱電機/チームralosso)が、決勝へ進出。日没の可能性が高いことから、決勝は翌日に持ち越された。

野口莉央

 

野口莉央選手

「(前回田沼選手に負けていたので)今日リベンジできたことがまずうれしいです。常にブレークを先行できていたので、気持ち的には楽にプレーができていたと思います。メンタル面で落ちることがあっても、すぐに切り替えられるようになってきているのが良いところです。ヨーロッパのクレーコートでいい選手、いいサーバーと試合を積んできたので、田沼選手のサービスにも引くことなく、良いリターンを返せたと思います。明日の決勝は、相手がどういうタイプかわかっているので、まずはこうやっていこうという作戦を持って臨み、次の手を…と考えながら、いいテニスをしていきたいと思います」

柚木武(左)&仁木拓人(右)

 

関口周一選手

「よく勝ったな、というのが今の思いです。第1セットは望月のミスが少なく、自分も気になるところがあり、0-6で落としましたが、治療を受けているときに、走る、ラリーする、勝つための判断などにおいて『出し切る』という覚悟を決め、いつかいい時間がくると思って戦っていました。タフな試合が続いていて明日起きた時に体がどうなっているか怖いですが、効率よくポイントを取れる方法を含めコーチの金子(英樹)さんと、どう戦うか話して臨みます。ちなみにITFは28回目の決勝進出で、1日2試合した大会は優勝しているので、明日は勝てるよう頑張ります」

ダブルスは第2シードの川上倫平/田島尚輝(マイシン/やまやコミュニケーションズ)、第4シードの仁木拓人/柚木武(三菱電機/チームralosso)が、決勝へ進出。日没の可能性が高いことから、決勝は翌日に持ち越された。

【試合結果】

2022年9月3日(土)10:00〜 札幌市平岸庭球場
男子シングルス準決勝2試合/男子ダブルス準決勝2試合

■男子シングルス準決勝
関口周一[7] 0-6 6-2 6-3望月勇希 [5]
野口莉央 [1] 6-4 7-5田沼諒太[4]

■男子ダブルス準決勝
仁木拓人/柚木武(三菱電機/チームralosso)[4]  6-7(5) 6-1 10-8 今井慎太郎/望月勇希(イカイ/エキスパートパワーシズオカ)[1]

川上倫平/田島尚輝(マイシン/やまやコミュニケーションズ)[2] 6-2 7-6(6) 伊藤竜馬/田沼諒太(橋本総業ホールディングス)

【9月4日(日)のオーダー・オブ・プレー】
札幌市平岸庭球場 – Aコート 11:00〜
■男子シングルス決勝       野口莉央 [1] vs関口周一[7]
■シングルス表彰式

■男子ダブルス決勝
仁木拓人/柚木武(三菱電機/チームralosso)[4] vs川上倫平/田島尚輝(マイシン/やまやコミュニケーションズ)[2]
■男子ダブルス表彰式

取材/保坂明美 写真/UCHIYAMA CUP・長浜功明