8日、イギリスのロンドンにあるロイヤル・アルバート・ホールで開催されている男子テニスのシニアツアーのスタトイル・マスターズ・テニスはシングルス決勝が行われ、レジェンド部門でジョン・マッケンロー(54歳)がマッツ・ビランデル(49歳)を6-2、6-4のストレートで破り、3年連続優勝を達成した。
現役時代はともにグランドスラムでシングルス7勝を達成しているマッケンローとビランデル。試合は序盤から3-0とリードしたマッケンローが先行する展開で第1セットを先取。第2セットは第8ゲームでマッケンローがブレークし5-3とリードするが、第9ゲームでビランデルがブレークバックに成功する。追いつかれたマッケンローだったが、続く第10ゲームで再びブレークに成功、タイトルを獲得した。
昨年の決勝でもビランデルに勝利しているマッケンローは「あと1、2年はマッツの相手ができると思ったね。来年はフルセットになるかもしれないし、僕が降参する番になるかもね。だから、あと1年はここに戻ってこれるってことさ」と、来年のカムバックを約束した。
一方で敗れたビランデルは「ジョンは本当にきれいにボールを打っていたし、リターンも良かった。歳を取って良くなったところだと思う。サーブも読まれていたようだし、大切なポイントで良いプレーをされたよ」と、脱帽するしかなかった。
チャンピオンズ・ツアー部門では、USオープン2勝のパトリック・ラフター(40歳)が地元の英雄ティム・ヘンマン(39歳)に6-3、6-1のストレートで勝利し、2009年以来2度目となるロンドンでのタイトル獲得となった。
ともにサーブ&ボレーを得意とする選手同士の対戦は、序盤のブレークチャンスを逃したヘンマンに対し、ピンチを切り抜けたラフターがサービスゲームで優位を築くと、第1セット4-3から一気に5ゲームを連取して試合の流れを掴んだ。
「シニアツアーに参加してから最高のプレーだった」と自らのプレーを評したラフターだったが、「こういう風にサーブを打ちたかったら、肩を3回手術して、全てを一から組み立て直すのさ」と、ジョークも忘れなかった。