4日、ブリスベンにて開催されている男子テニスツアー2014開幕戦・ブリスベン国際大会(ハード)。シングルス準決勝が行われ世界ランク17位、第2シードの錦織圭(24歳)は、準決勝で同ランク60位、レイトン・ヒューイット(32歳)と対戦。
今週24回目の誕生日を迎えた錦織は、ヒューイットとは今回が2度目、2011年のウィンブルドン1回戦で、ヒューイットが勝利して以来の対戦となる。
パット・ラフター・アリーナの第2試合にて開始された試合は、第1セット、何度も訪れたチャンスを掴めずにいた錦織は、5-5からの第11ゲームではヒューイットのサービスゲームで40-0とリードを許すもその後5ポイントを連取してブレイクしリードを奪い、続く第12ゲームではサービスをキープし7-5で第1セットを先取した。
錦織は、ヒューイットを相手にスライスのストレートでミスを誘い出し、5度目のブレイクポイントではドロップショットから相手を前に誘い出しパッシングショットを決めるなど巧みなプレーで堅実なテニスを崩した。
第2セットでは、サービスキープに苦しみ、8度のブレイクピンチを攻撃的なサービスで凌ぐ苦しい展開。
第9ゲーム、相手のファーストサービスでは30回でわずか3点しか奪えていなかったリターンで攻撃しブレイクチャンスを掴むも挽回を許すと続く第10ゲームでヒューイットがブレイクに成功しフルセットの戦いとなった。
試合時間は1時間53分、獲得ポイントも78点ずつの接戦。また錦織、ヒューイットとともにサービスでは65%の確率、リーターンでは35%の確率でポイントを奪うなど互角の戦いとなっている。
ヒューイットは、史上最年少の20歳8ヶ月で世界ランキング1位となり、4大大会2勝を含むシングルスツアーで28勝の活躍を果たしている。16歳の若さでプロ転向し、アデレード国際でATPツアー初優勝を果たした。2010年のゲリー・ウェバー・オープン決勝では、ロジャー・フェデラー(32歳)から7年ぶりの勝利を挙げて優勝した、今大会ではそれ以来の優勝を狙っている。
ブリスベン国際 2014
シングルス
準決勝
錦織圭[2]vs レイトン・ヒューイット(オーストラリア)
準々決勝
○錦織圭[2] 6-4 5-7 6-2 ●マリン・チリッチ(クロアチア)
2回戦
○錦織圭[2] 6-2 6-4 ●マシュー・エブデン(オーストラリア)
1回戦
○錦織圭[2] Bye
○マリウス・コピル(ルーマニア) 7-6(5) 6-7(2) 7-6(7) ●杉田祐一
ダブルス
1回戦
○マリンコ・マトセビッチ(オーストラリア)/ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)6-3 3-6 [10-8]●錦織圭/サム・クエリー(米国)
シングルス予選
決勝
○杉田祐一 7-5 7-6(5)●ピエール・ユーグ・ハーバート(フランス)
○ライアン・ハリソン(米国) 1-6 6-3 6-0 ●伊藤竜馬
2回戦
○杉田祐一 6-4 1-6 6-3 ●ブラッドリー・カラハン(米国)[2]
○伊藤竜馬 7-6(5) 6-1 ●リチャード・ベランキス(リトアニア)
1回戦
○杉田祐一 6-4 1-6 6-3 ●アレックス・ボルト(オーストラリア)
○伊藤竜馬 7-6(5) 6-1 ●ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場
記事:長嶋秀和