5日、男子テニスツアーのブリスベン国際はシングルス決勝が行われ、地元勢のレイトン・ヒューイット(32歳、オーストラリア)が第1シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)を6-1、4-6、6-3のフルセットで破り、2010年以来となるツアータイトルを獲得した。
今大会ここまで1度もサービスブレークを許していなかったフェデラーに対し、ヒューイットは第1セットだけで3度のブレークに成功すると、わずか27分でセットを先取する。
第1セットだけで22本ものエラーを犯していたフェデラーだったが、第2セットでは第9ゲームでブレークに成功して5-4とリードすると、第10ゲームをしっかりとキープして、セットオールに追いつく。
今シーズン最初のタイトルがかかった第3セット、2005年の全豪オープン以来となる地元での決勝進出としていたヒューイットが第4ゲームでブレークに成功し3-1とリードを奪うと、このセットだけで7本ものブレークピンチを切り抜け、2時間9分でキャリア通算29勝目となるタイトルを手に入れた。
「序盤は本当に良いプレーができていたよ」とヒューイット。「おかげでロジャーが試合に集中するのに、時間がかかったようだね。第3セットは初めからファイトするしかなかったよ」
一方で敗れたフェデラーは「今日は良いプレーが出来なかったことは少し運がなかったね。だけど、レイトンは今週対戦した選手の中でベストだったよ。これから何をするべきか明確になった。全豪オープンに向けて、とてもハングリーだよ」と、同年代のライバルを称えつつ、全豪オープンへの抱負を語っている。
ヒューイットとフェデラーは今回が通算27度目の対戦であり、これで対戦成績はフェデラーの18勝9敗となった。両者がオーストラリアで対戦したのは2011年のデビスカップ・プレーオフのことで、その時はグラスコートでフェデラーがヒューイットを破っていた。