5日、男子テニスツアーのチェンナイ・オープンはシングルス決勝が行われ、第1シードのスタニスラス・ワウリンカ(28歳、スイス)がエドゥアルド・ロジェ・ヴァセリン(30歳、フランス)を7-5、6-2のストレートで下し、ツアー通算500試合目のメモリアルマッチを勝利で飾るとともに、今季初となるタイトルを手に入れた。

今大会では2010年に準優勝、2011年に優勝しているワウリンカは、今年は決勝を含む全試合をストレートで勝利し、今大会との相性の良さを決定づけた。

「自分のプレーに本当に満足している」とワウリンカ。「サーブも良かったし、アグレッシブなプレーだったと思う。エドゥアルドはタフな相手だし、昨年のバーゼルでは負けていました。今週の彼は本当に良いプレーをしていました」

最高の形で新シーズンをスタートさせたワウリンカだったが、「練習を続ける必要はあるし、残りのシーズンも気を抜かないようにしないと。まだ1週しかたっていないからね。もっと上達するように、自分を追い込む必要がある」と、勝って兜の緒を締めた。

今回の勝利で、ワウリンカは通算5勝目となるツアータイトル獲得となった。世界ランク8位のワウリンカは昨年、4度の決勝進出を果たしていたが、そのうちタイトルを獲得したのは、オエイラス大会のみとなっていた。一方のロジェ・ヴァセリンは、昨年のデルレイビーチ大会以来となる通算2度目のツアー決勝進出だった。

この日の決勝では、両者ともにサービスキープを続ける展開となったが、第1セット第11ゲームでワウリンカが均衡を破るブレークに成功すると、そこから一気に試合の流れを掴み、第2セットではロジェ・ヴァセリンを圧倒していた。

昨シーズンは世界ランク101位でスタートしてコツコツとランキングを上昇させ、今回の準優勝で自己最高となる40位にジャンプアップするロジェ・ヴァセリンは「僕にとっては素晴らしい1週間でした。今シーズンに向けて、良い自信になります」と、さらなる飛躍への抱負を述べている。