8日、テニスのグランドスラムである全豪オープンの男子シングルス予選1回戦が行われ、杉田祐一(25歳)が内山靖崇(21歳)との日本勢対決を7-6(2)、6-3で制し、予選2回戦へと駒を進めた。
第1セットはお互いに3度のブレークを奪いながらも、決定的な差がつかないままタイブレークに突入。このセットだけで11本ものブレークチャンスを生み出すなど、リターン力に勝る杉田が一歩抜け出し、そのままセットを先取する。第2セットは序盤でブレークに成功した杉田がそのまま逃げ切り、1時間40分で初戦突破を決めた。
これまでグランドスラム予選では過去3回の決勝進出があるが、あと一歩のところで大舞台への切符を逃してきた杉田。「4度目の正直」を目指し、2回戦では、世界ランク281位のバレリー・ルドネフ(25歳、ロシア)と対戦する。
この他の日本勢では、グランドスラム予選初出場のダニエル太郎(20歳)が、アンリ・ラークソネン(21歳、スイス)に6-2、6-4のストレート勝ち。予選ながらもグランドスラム初勝利をあげている。
昨年は本戦2回戦に進出していた伊藤竜馬(25歳)は、ダニエル・コサコウスキ(21歳、米国)に3-6、6-2、4-6のフルセットで惜敗。試合を通して60本もの凡ミス、9本ものダブルフォルトを犯してしまうなど、リズムに乗りきることが出来なかった。
2012年の全米オープン以来となるメジャー本戦を目指していた守屋宏紀(23歳)は、ダビド・グエ(31歳、フランス)に2-6、3-6で敗退。また、初のグランドスラム予選に臨んだ近藤大生(31歳)は、エンゾ・クアカウド(18歳、フランス)に1-6、2-6で敗退している。
128人がエントリーしている今大会の予選は、出場選手が16のブロックに分かれてトーナメント戦を行い、3試合を勝ち上がった選手が本戦へのチケットを手に入れる。
今大会の本戦には、錦織圭(24歳)と添田豪(29歳)が直接エントリーしている。
全豪オープン
男子シングルス予選
1回戦
○杉田祐一[32] 7-6(2) 6-3 ●内山靖崇
○ダニエル太郎 6-2 6-4 ●アンリ・ラークソネン
○ダニエル・コサコウス 6-3 2-6 6-4 ●伊藤竜馬[30]
○ダビド・グエ 6-2 6-3 ●守屋宏紀
○エンゾ・クアカウド 6-1 6-2 ●近藤大生