16日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは男子シングルス2回戦が行われ、第16シードの錦織圭(24歳)がドゥサン・ラヨビッチ(23歳、セルビア)に6-1、6-1、7-6(3)のストレートで勝利、今大会では4年連続となる3回戦進出を決めた。

40度近くまで気温が上がり、うだるような暑さの中、多くの日本人観客が詰めかけたコート6。錦織自身「前の試合よりも暑く感じた」という環境の中での試合ながら、世界ランク17位の実力を存分に発揮した。

第1セット、いきなり3度のブレークに成功した錦織はあっさりとセットを先取すると、第2セットに入っても勢いを失うことなく世界ランク117位のラヨビッチを圧倒。わずか49分で2セットアップと、3回戦進出に王手をかける。

第3セットもこのままの流れで決まるかと思われたが、予選を勝ち抜いてきたラヨビッチが反撃を開始。サービスキープが続く展開の中、第8ゲームをブレークしてゲームカウント5-3と錦織からリードを奪う。「暑いコンディションで、少し疲れていた」錦織だったが、直後の第9ゲームでブレークバックに成功して追いつくと、タイブレークでは着実にポイントを重ねて勝利。1時間49分で3回戦に進出した。

3年連続の4回戦進出を狙う錦織は、3回戦でドナルド・ヤング(24歳、米国)と対戦する。ヤングはこの日、途中で中断をはさみながらも、第24シードのアンドレアス・セッピをフルセットで破り、今大会では初の3回戦進出を決めている。ともに1989年生まれの錦織とヤングはこれまでの対戦では、2007年のツアー下部大会ではヤングが、昨年のメンフィス大会では錦織が勝利している。

元世界ジュニアランク1位だったヤングは、2012年2月に自己最高となる38位になるも、その後は17連敗などスランプに陥りランキングも急降下。2013年はチャレンジャー大会を中心にツアーを回ってポイントを稼ぎ、今大会には世界ランク91位として出場している。