30日、女子テニスツアーのパタヤ・オープンはシングルス2回戦が行われ、クルム伊達公子(43歳)が世界ランク125位のタデヤ・マジェリッチ(23歳、スロベニア)を7-6(4)、6-3のストレートで下し、昨年9月のソウル大会以来となるツアー大会でのベスト8進出を果たした。

対戦相手のマジェリッチは、最高世界ランク111位で普段はツアー下部大会を中心に出場している選手。対するクルム伊達は実績、経験ともに相手を圧倒しているが、この日はマジェリッチに先にブレークを許す展開に。しかし、ブレークバックに成功したクルム伊達は、接戦となった第1セットをタイブレークの末に先取する。

第2セットは序盤こそもつれた展開となったが、中盤でリードを奪ったクルム伊達がそのまま逃げ切り、1時間37分で久しぶりのツアー8強入りを決めた。

2010年のHPオープン以来となるツアー4強入りをかけて、クルム伊達は第4シードのエカテリーナ・マカロワ(25歳、ロシア)と対戦する。マカロワは前日に行われた2回戦で、元世界ランク2位のベラ・ズボナレワ(29歳、ロシア)を下している。

クルム伊達とマカロワは昨年のフェドカップのワールドグループ1回戦で対戦しており、その時はマカロワがストレートで勝利している。

全豪オープンで初戦で敗退したために、昨年獲得としたランキングポイントを失ってしまい、現在では世界ランク115位となっているクルム伊達は、この日の勝利により、わずか1週でのトップ100返り咲きが濃厚となった。

この日はダブルス準々決勝も行われ、クルム伊達公子/アイラ・トムリャノビッチ(20歳、クロアチア)組は第3シードのアーラ・クドゥリャフツェワ(26歳、ロシア)/アナスタシア・ロディオノワ(31歳、オーストラリア)組に5-7、1-6のストレートで敗退している。

パタヤ・オープン

シングルス
準々決勝

クルム伊達公子 VS エカテリーナ・マカロワ[4]

2回戦

○クルム伊達公子 7-6(4) 6-3 ●タデヤ・マエリッチ

1回戦

○クルム伊達公子 6-7(2) 7-5 7-6(6) ●ガルビニェ・ムグルサ[6]

予選決勝

○オルガ・サウチュク 6-0 6-2 ●石津幸恵[7]

予選1回戦

○石津幸恵[7] 6-0 4-6 7-5 ●尾﨑里紗

ダブルス
準々決勝

アーラ・クドゥリャフツェワ/アナスタシア・ロディオノワ[3] 7-5 6-1 クルム伊達公子/アリャ・トムリャノビッチ

1回戦

○クルム伊達公子/アリャ・トムリャノビッチ 2-6 6-4 10-8 シェ・シューイン/シェ・スーウェイ
彭帥(ポン・シュアイ)/ジャン・シュアイ[4] 6-3 6-3 ●青山修子/アレクサンドラ・ドゥルゲル