2月14日(金)アメリカ、メンフィスで行われている全米室内選手権。シングルス準々決勝が行われ、前年度のチャンピオン、第1シードの錦織圭がロシアのボゴモロフ・ジュニアを3-6,6-3,6-2で破り4強となった。

ボゴモロフは地元アメリカ期待のシード選手のクエリーなどを破り8強になってきている好調な選手。錦織はサービスのキープできずに、なんと0-5のスタート。第2セットでも先にサーブを落とすなど、なかなか思うようなプレーができない中であったがしぶとくプレー、見事逆転勝ちを収めた。
決勝進出をかけてアメリカ35歳のベテラン・プレーヤー、M.ルッセルと対戦する。ルッセルはオーストラリアのヒュィットを6-3,7-6(6)で破って4強に進出してきた。錦織の準決勝は過去2敗し苦手としている元NO.1プレーヤーのヒュィットと対戦かと思われていたのだがルッセルとなった。
錦織の準決勝は現地15日の14時、日本時間は16日の朝5時から行われる予定だ。

<準々決勝>
〇1)錦織 圭 3-6,6-3,6-2 ●A.BOGOMOLOV JR.(RUS)

この準々決勝は日本時間15日の朝3時、冬季オリンピック、羽生結弦の金メダルをかけた最終演技と重なっている時間に行われた。

アレックス・ボゴモロフ・ジュニアはオープンング・ゲームをラブでキープする。

ボゴモロフは30歳のベテラン・プレーヤー。二人はツアーの予選などで4度の対戦がある。対戦成績は錦織の3勝1敗だ。

1回戦で第6シードのクエリー(米)、2回戦でハリソンと共にアメリカ期待のプレーヤーを破り好調だ。
ツアー優勝はないが、2011年は33位になっている。

錦織は第2ゲームを落とす。
コートサイドには今年からコーチになったチャンの姿も見える。

第3ゲームで15-40から3度ブレーク・バックのチャンスがあったが、キープされる。錦織0-3。

また第4ゲームをブレークされ、0-4、続くゲームを15でキープされ、なんと0-5と大ピンチ!

やっとサービスゲームをキープする。(錦織1-5)

30-40、ネットにつき、ボレーそして最後はスマッシュを決めてブレーク、2-5、

第8ゲーム、錦織はゲーム・ポイントがすんなり取れない。
デュースでサーブ&ボレーを試みるがパスされる。
3度のデュースの末にキープ。(錦織3-5)

錦織のボールがネットに跳ね、セットポイントを掴まれる。
ラリー戦、逆クロスはオンラインに、錦織は3-6で第1セットを落とす。

第2セット

ダブルフォルトで30-30
先に攻められ、30-40とピンチ
デュースになるが、ドロップ・ショットを決めて最初のサーブをキープする。

第2ゲーム、デュースにするが、相手はキープ。(1-1)

第3ゲーム、40-30からすんなりキープできず、またブレーク・ポイントを握られる。
攻めてネットにつくものの、パスを放たれフォアの遠いボールのボレーをワイドに。先にサーブを落とす。

ゲーム展開がちぐはぐだ。

第4ゲーム、15-40とブレーク・バックのチャンス、だがデュース。
それでもブレーク・バックに成功、2-2とする。

乗っていきたいところだが、フォアをネットし、なんとまたまたブレーク・バックされる。(錦織2-3)
錦織の調子が良くない。ミスが多い。
ボゴモロフのプレーも良いのだろう。

第6ゲーム、をブレーク・バック、3-3
続く第7ゲームを15でキープ、初めて4-3とリードする。

第8ゲームを15でブレーク、5-3、錦織のペースになりつつある。

サービング・フォ・ザ・セット、40-0のセットポイントは最初にダウン・ザ・ラインを攻め、続くボールをフォアの逆クロスで決めてラブでキープ、6-3で第2セットを取り返す。

ファイナル・セット

流れが変わるか?
最初のゲーム、錦織はブレーク・ポイントを2度掴む、ボゴモロフは苦労してキープ。
対する錦織は15でキープ、1-1。

第3ゲーム、ボゴモロフのサーブ、30-30からダブルフォルトで30-40。
また錦織にブレーク・チャンスがあったがボゴモロフはキープする。(錦織1-2)

錦織15でキープ、2-2。

錦織のミスが早かったが、ボゴモロフのミスが早くなる。
またまた15でブレーク、錦織3-2とリード!

第6ゲーム、ボゴモロフもここが勝負と踏ん張る、見応えのあるラリー戦が続く。
錦織はデュースで3度ブレーク・ポイントを握られるが、
踏ん張りナイス・キープ、4-2だ。
チャンコーチも拳を握り、ガッツポーズ!

ラリー戦に勝ち、錦織は30-40とブレーク・ポイント、
ボゴモロフは勝負をかけサーブ&ボレーを試みるが錦織が取る。5-2!

錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ、
30-30、勝負をかけたフォアのダウン・ザ・ラインはネット、30-40
ボゴも勝負をかけネットについたがパスを
フォアのドロップ・ショットでマッチポイント、
フォアのリターンを強打、錦織はそれを体が崩れながらもストレートに返す。
ボゴはそれを追いラケットを伸ばし返すがコートには入らなかった。
錦織が苦戦を強いられながらも2時間18分で勝利、見事4強になった。

大会データー:U.S. National Indoor Tennis Championships
ツアーカテゴリー:$650,000 ATPTour250 Memphis
会場:Racquet Club of Memphis
メンフィス現地時刻(時差は-15時間)
期間:2/10-2/16,2014
2013年のチャンピオンは錦織圭、錦織圭優勝 ビデオハイライト, 2013年ドロー
過去の優勝者はボルグ、コナーズ、マッケンロー、エドバーグ、サンプラス、アガシ、ロディックなど。チャンピオン・リスト

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<準決勝>
1)錦織 圭 vs M.Russell(USA)
4)盧彦勳(TPE) vs I.Karlovic(CRO)

<準々決勝>
〇1)錦織 圭 36 63 62 ●A.BOGOMOLOV JR.(RUS)
〇M.Russell(USA) 63 76(6) ●3)L.Hewitt(AUS)
〇4)盧彦勳(TPE) 61 64 ●Q)A.Kuznetsov(USA)
〇I.Karlovic(CRO) 76(4) 67(3) 63 ●J.Sock(USA)

<2回戦>
〇1)錦織 圭 64 64 ●B.BECKER(GER)
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錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 24歳
2014年錦織圭全成績
錦織圭ITFデーター

(記事 塚越 亘 photo 鯉沼宣之 Ron Angle/TennisJapan)