10日、男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるBNPパリバ・オープンはシングルス3回戦が行われ、第19シードの錦織圭(24歳)は第11シードのトミー・ハース(35歳、ドイツ)に6-7(3)、2-6のストレートで敗退、自身初となる今大会4回戦進出はならなかった。

錦織にとってハースは拠点とするIMGアカデミーの先輩であり、2009年に受けた肘の手術から復帰する際には、互いに励まし合った戦友でもある。その錦織とハースの対戦は、序盤から激しいポイントの奪いあいとなり、錦織がブレークすればハースがブレークバック、ハースがリードすれば錦織が挽回する展開に。

お互いに一歩も譲らぬまま突入した第1セットのタイブレークでは、ファーストポイントこそ錦織が先制したが、その後は攻め急いだ錦織がミスを重ねてしまい、ハースが第1セットを先取する。第2セットに入ると、思うようにファーストサーブが決まらぬ錦織に対してハースが2度のブレークに成功。対する錦織はリターンゲームでチャンスを見いだせず、1時間30分で敗退となった。

錦織との公式戦での初対戦に勝利したハースは、4回戦で第7シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)と対戦する。ともに15年以上ツアーで活躍しているハースとフェデラーは、今回で16度目の対戦となる。これまでの2人の通算成績は、12勝3敗でフェデラーがリードしている。