また、男子ダブルスの表彰式後は、今大会で現役を引退する仁木拓人の引退セレモニーが行われた。長年共にツアーを回ってきた関口周一から花束を送られた仁木は、観客の前でスピーチをした。

引退セレモニーに訪れた選手たち 写真/伊藤功巳

「初めてボールを打った瞬間からテニスがすごく大好きで、テニスというスポーツを職業としてここまで長くやらせていただいたことはうれしいですが、終わってみると一瞬だったと思います。

わがままなプロでしたが、ツアー仲間と切磋琢磨しながら試合しながら送ったプロ生活はすごく幸せだったと思います。

お集まりいただいた観客の皆様、応援あってこその選手で、皆さんが作り出してくれた素晴らしい空気の中でプロ生活を送れたことはとても幸せだったと思います。幸せなテニス人生を送ることができました。本当にありがとうございました」

最後は、共に全日本のダブルスで優勝した吉備雄也、鈴木貴男、そして現役選手に胴上げされ、笑顔でコートを去った。

胴上げされる仁木。写真/伊藤功巳

■全日本選手権
試合は『Japan テニスLIVE』で視聴可能。

男女シングルスは64ドロー、トップ16シードの選手は2回戦からの出場となる。
男女シングルスの優勝賞金は400万円。
副賞として優勝者と準優勝者には日本航空の往復チケットなどが贈られる。

10月30日(日)の試合結果
<<男子シングルス 決勝>>
[1]○今井慎太郎(イカイ)7-5 4-6 6-3 [4]●関口周一(Team REC)
男子本戦ドロー
男子予選ドロー

<<女子ダブルス 決勝>>
[4]○今西美晴&大前綾希子(EMシステムズ/島津製作所)3-6 6-2 10-8 [1]●小堀桃子&瀬間詠里花(橋本総業HD)
女子ダブルスドロー

<<男子ダブルス 決勝>>
[1]○上杉海斗&松井俊英(江崎グリコ/APF)6-3 6-4 [4]●仁木拓人&柚木武(三菱電機/イカイ)
男子ダブルスドロー

賞金ブレークダウンなど
オーダー・オブ・プレー、ドローなど

記事:保坂明美 写真:鯉沼宣之/伊藤功巳